ベンガジ事件の死とEメールに関するクリントン前国務長官の訴訟は退けられた

ベンガジ事件の死とEメールに関するクリントン前国務長官の訴訟は退けられた


 ワシントンDCの連邦裁判官は、ヒラリー・クリントン前国務長官のEメールに対する安全認識の欠如(個人メールを使用したこと)が2012年のリビア、ベンガジにおけるアメリカ領事館襲撃事件で、4名のアメリカ人が殺害される要因になったとするクリントン前国務長官への訴訟を退けた。訴えていたのは、この事件によって殺害されたアメリカ人職員2人の親。判決において裁判官は、個人メールの使用が違法か否かは問題ではなく、前国務長官がEメールを職務として用いていたかどうかが問われたが、前国務長官は個人メールを公務の範囲として使用しており、原告側にはそれに反論するに足る十分な証拠がないと、訴えを退けた。原告側の弁護士は控訴する予定だ。

元記事『Politico』紙
Suit Against Hillary Clinton Over Benghazi Deaths and Emails is Dismissed
http://www.politico.com/blogs/under-the-radar/2017/05/26/hillary-clinton-benghazi-email-suits-dismissed-238880

RED: すべての人に不公正
「Injustice for All.」

 ヒラリー・クリントンは特別な人ではない。彼女は女王様でも、伯爵夫人でもアメリカの王族でもない。彼女は1人のアメリカ市民であり、他のすべてのアメリカ人同様、アメリカの法律に従うべき対象である。このケースについて遺憾に思うことは、2012年9月にベンガジの米国領事館等へのテロリストによる襲撃で殺害された2人の男性の親によって起こされた訴訟を、連邦裁判官がさりげなく退けたことだ。アメリカ国民と殺害された4人の男性の家族に対し、ヒラリー・クリントンは「誰が、何を、いつ、どこで、なぜ襲撃したのか」について明らかに嘘を付いている。アメリカでは官公吏、役人、軍隊、政府一般人、政府の仕事に関わる者は、大統領から下級職員まですべてが仕事に就任する際に次のような宣誓をすることが求められる。「……真実の誠意と国への忠誠を守り、忠実に各自の職務を遂行することを誓います」と。よって、職務の遂行中に誤まった発言をするのは重罪にあたる。アメリカ国民は、ヒラリー・クリントンが運命の日に「何をしたのか」、「誰と連絡をとったのか」、「アメリカ軍は救出態勢を整えて出動指示を待つばかりだったのに、なぜみすみす彼らが殺されるままにしておいたのか」、ということの真相を知らされるべきだ。政治に関わったこの性悪女が、正義の裁きを逃れたという事実は、アメリカ国家が無価値だということであり、死に追いやられた4人の勇敢なアメリカ人の思い出と名誉への許しがたい侮辱である。


BLUE:関係者すべてが立ち直る糧に
「Closure?」

 事実は以下の通りだ。ほとんどすべての行動、無行動、発した言葉、沈黙、Eメールは、右翼によって(しばしば前後関係を無視して)ベンガジのテロ襲撃に結びつけられ、そしてヒラリー・クリントンを叩くための武器として使われている。事件における彼女の過失が、ベンガジでのアメリカ人外交官の死の原因となったことは十分に記録、文書化されており———それも徹底的に事実チェックされている———インターネット上で見られるので、ここで、これ以上考察する必要はない。2013年1月の上院外交委員会の公聴会の記録の写しは、誰でも簡単に見ることができるし、後にクリントン氏を苦しめる道具として使われることになった有名な言葉も見つけられる。それを読んで、彼女が何を言わんとしたのかを自分で確かめることが可能だ。
 国のために命を落とした人の死は、決して軽々しく考えるべきではないし、常に尊敬と感謝の念に値するものだ。心ある人は誰でも…… 保守派であろうとリベラル派であろうと、子供を失った原告の苦悶には共感し同情の念を覚えるに違いない。しかし残念ながら5年前のベンガジ事件での殺害をめぐる裁判は、本来、故人への正義を貫く、あるいは遺族が納得して心の傷から立ち直る糧となるべきなのに、それよりも政治問題に転化されてしまっている。今回の法廷の決定が、好むと好まざるに関わらず、関係するすべての人々にある種の終止符と心の平安をもたらすことを願うばかりだ。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

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