米エネルギー省ペリー長官「気候変動の主要因は二酸化炭素ではない」

米エネルギー省ペリー長官「気候変動の主要因は二酸化炭素ではない」


 エネルギー省リック・ペリー長官は6月19日、CNBCのテレビ番組「スクワーク・ボックス」に出演し、「二酸化炭素の排出が気候変動の主要因だとは思わない。地球温暖化はおそらく、海水と我々が住むこの環境が主要因だろう」と発言した。

 米航空宇宙局(NASA)および米海洋大気局(NOAA)の共同発表によると、2016年の地球の温度は過去最高を記録。地表の平均的気温は19世紀後半に比べて華氏2度ほど高くなっている。国連によって組織され、ノーベル賞を受賞した「気候変動に関する政府間パネル」では、二酸化炭素が地球に熱を閉じ込めている最大の力であり、自然本来の温度に33倍もの熱を加えている要素だと発表している。

 しかし、気候変動の主流説に懐疑的なトランプ大統領は、政権発足後、気候変動懐疑派で知られるスコット・プルイット氏を環境保護局(EPA)長官に指名。その直後の3月、EPAのウェブサイトから「二酸化炭素が現在の気候変動に貢献している温室効果ガスの主要因」と記載されたページが削除された。さらに6月初め、トランプ大統領はパリ協定離脱の声明を発表。また現政権はオバマ政権下で策定された採掘、石油、ガス、石炭火力発電に対する温室効果ガス排出の規制を次々に撤廃もしくは規制を緩めている。環境問題に取り組む世界中の関係者が米政権の動きに注目する中、 RedとBlueは気候変動に対するトランプ政権の政策をどう捉えているか?
出典『共同通信』
元記事「Energy Secretary Rick Perry says carbon emissions not main driver for climate change」
http://www.pbs.org/newshour/rundown/energy-secretary-rick-perry-says-carbon-emissions-not-main-driver-climate-change/

RED: やっとEPAが二酸化炭素戦争を終わらせてくれた
「Finally, the EPA ends its war on carbon dioxide」

 オバマが大統領だった8年間、特に左翼ども(二酸化炭素のような温室効果ガスで作り出された人類)にとって、地球温暖化問題はアメリカの重要な政治問題だった。ありがたいことに、それがついに終わった。トランプ大統領は今年6月に、そもそも拘束力などないパリ協定から離脱し、EPAは気候科学——二酸化炭素の伝説と闘う運動を終結させた。地球温暖化(気候変動と呼び名を変えたが)が科学的だと主張するのは全くばかげている。科学なんかではなく、信仰だ。やつらが証拠だと主張するすべてを認めるには、盲目的な信仰に加え、常識を故意に放棄する必要がある。
 2つのポイントをあげよう。まずひとつ目。地球温暖化の狂信者を含む気候変動教教義のトップバッターは「地球全体の二酸化炭素のレベルが上がることで地球上に熱を閉じ込めることになり、地球全体をゆっくりと温める」というものだ。根本となるこの論理が誤っているのは、二酸化炭素が先導して温度を上げるというところだ。これがナンセンスなのは、1990年代に採取した南極のボストーク湖氷床コアで、過去何百、何千年の地球の歴史について分析した結果、二酸化炭素の増加は地球の気温が上昇した後に起こっていることが、決定的に証明されているからだ。
 2つ目のポイントは、国連が組織したという、ノーベル賞受賞の気候変動に関する政府間パネルの「二酸化炭素が地球に熱を閉じ込めている最大の力であり、自然本来の温度に33倍もの熱を加えている要素である」という言葉だ。本当か? 国連のパネルに反対したくはないが、地球に最大の熱を与えているのは太陽ではないのか? 空の上の巨大なオレンジの火の玉がなければ、たとえどんなにたくさんの二酸化炭素を出そうとも人類は凍え死んでしまう。


BLUE:エネルギー省ペリー長官は「ホッキョクグマは空を飛べる」と言う
「Energy Secretary Rick Perry Says Polar Bears Can Fly」

 科学者の97%が、人類が気候変動を起こしていると同意している。ところが、アメリカのエネルギー政策のトップは、懐疑心を持つことは「素晴らしくよいこと」で賢明な人間の証しでもあるから、我々は残り3%の科学者の意見を聞くべきだというのだ。
 ペリー長官はさらに、気候変動の原因は「海水と我々の住む環境にある」と言っている。ペリー長官の証言を異なる筋書きに当てはめてテストしてみよう。もし100人中97人の航空機整備士が、今からあなたが乗ろうとしている飛行機は安全ではないと言ったとしよう。その時、残りの3人が「彼らの言うことは気にしなくていい。乗っても大丈夫」という言葉に従うのが賢明だろうか? リック・ペリーがパイロットだったとして、 彼が「飛行機事故の主な原因は空気の問題で、飛行機自体ではない」と言ったとしたら、あなたは安心してその飛行機に乗っていられるだろうか?
 気候変動に関する共和党の言い分の非常におもしろいところは、彼らは自分たちの立場を決めるのに政策や市場要因をベースにしているように見えるが、実は何の政策も構築していないし、市場要因の解決についての議論もしていないという点だ。
 はっきり言って、3%のチャンスに可能性をかけるのが賢明なのは、唯一、小銭で大金が獲得できるギャンブルをしたい時くらいのものだ。地球の未来を化石燃料に賭ける大博打、これこそペリーとトランプ政権がやろうとしていることだ。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

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