運輸保安局(TSA)、乗客の本の中身を確認するだけと約束

運輸保安局(TSA)、乗客の本の中身を確認するだけと約束


 米運輸保安局は、5月からミズーリ州の空港のチェックポイントで紙製品のスクリーニング(検査)を開始し、現在はカリフォルニア州サクラメント支部において本や食品について、これまでよりさらに立ち入った調査を行なっている。
 同調査では乗客は、機内持ち込み荷物から食べ物と印刷物を全て出して、別の箱に入れるよう要求される。捜査官は本の中に何か隠されていないかを調べるだけで、何の本かには注意を払わないという。
 ジョン・ケリー米国土安全保障省長官は、この新しいチェックシステムを全米に適用し、さらにノートパソコンの機内持ち込みを全てのアメリカの出入国を国際線で禁止する可能性をほのめかしている。
 書籍のスクリーニングはプライバシーを覗かれるという不快感や検査に対する疑問を感じる人も多いが、RedとBlueはこの新しいスクリーニングをどう考えるだろうか?

出典 『The Week』
元記事「The TSA is Going to Look Through Your Books but Promises not to Notice What You’re Reading」:https://theweek.com/speedreads/702737/tsa-going-look-through-books-but-promises-not-notice-what-youre-reading

RED: TSA運輸保安局——役に立たないバカ
「TSA: Worthless Fools」

 いつも馬鹿げたことを言うTSAが、今度は俺が読んでいる本を見たいと言っている。もちろん、これはまったく不合理な時間の無駄であり、読んでいるだけで特定の本が自然に爆発するのではない限り、テロリズムの防止には無効だ。
 TSAは乗客の荷物の管理も含め、何の役にも立たない組織だ。たとえば、CNNの報道によると、2010年から2014年の間にTSAは全米の空港で3万点以上の乗客の身の回り品を紛失している。飛行機に搭乗する前にカバンと靴とコンピューターをX線に通したあげくに、この大バカどもは我々の持ち物まで紛失させているのだ。一体、何のために我々はこいつらに金を払っているのだ?
 物事は悪くなる一方で、2015年のTSA操作全般報告によると、秘密捜査員がわざと銃と爆発物を荷物に入れて空港のチェックポイントを通過したところ、TSAの捜査員は70回のうち、なんと67回も見逃している。つまり、たった3回しか危険物を見つけられなかったのだ。

 全くバカげている。TSAなど全員クビにして、セキュリティーチェックは、もっとまともで常識のある地元の空港に任せればいいのだ。


BLUE:あなたが何を読んでいるかくらい、政府はすでに知っている
「Government probably knows what you read already」

 TSAが、実験的な本のスクリーニングを全米のいくつかの空港で開始した。自分が読んでいる本を調査するなんて、政府の秘密のリスト作りをするのに違いないとか、1930年代のナチ焚書と比較したくなる心配性の人もいるかもしれないが、当局はこれを公な方針にはしないと言っている。
 とはいえ、政府の職員が自分の愛読書を調べるという発想自体が、多くの旅行者を落ち着かない気持ちにさせるに違いない。書物のタイトルが元で何かの取り調べの対象にされたらどうなるのか?もしも検査官が読めない外国語の本だったら疑われるのだろうか?機内持ち込み荷物の中にドナルド・トランプの本を入れていれば特別な扱いを受けられるのか?そうなれば、みんながドナルド・トランプの著書を持って飛行機に乗り、トランプは政府における自分の地位を利用して個人的に書籍の販売利益を得ることになるのだろうか?
 残念なことに既に空港では全身スキャン、外国旅行者には指紋確認、その他の強化された保安対策がなされるというこの時代にあっては、おそらく政府は、我々が何を読んでいるかなんてことは既に知っているだろう。
 
 また、もしも旅行仲間に自分の持参した低俗な本がチェックされる様子を見られるのが恥ずかしいなら、これが電子書籍に移行する良い機会になるかもしれない。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

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