自撮りに夢中、美術品ドミノ倒しで被害総額20万ドル

自撮りに夢中、美術品ドミノ倒しで被害総額20万ドル

元記事『Selfie attempt sets off domino effect at L.A. gallery and causes $200,000 in damage』:https://goo.gl/bsE4LE


 インスタグラム・フレンドリーの展示で知られるロサンゼルスの期間限定アートギャラリーで先日、美術品の前で自撮り写真を撮ろうとした女性が完璧なアングルを決めることに夢中になりすぎて展示物を倒し、 総額約20万ドル(約2,200万円)という莫大な被害をもたらした。

 その事件は、主催者が「穏やかな空間」と呼ぶ展示室に飾られた、ひとつずつの台座の上に飾られた王冠の列の前で起きた。その王冠の前で自撮り写真を撮ろうと、台座の前に身をかがめた女性が尻もちをつくような姿勢で台座の方向に転んだことで、その台座が次の台座を倒し、止めようのないドミノ倒しが起こったのだ。後日 YouTubeに公開された動画は、台座が次々と雪崩式に倒れていった災難の様子をとらえている。

 観客と作品の距離が非常に近いこの展覧会は、ロサンゼルス郊外リンカーンハイツの倉庫型ギャラリー「ザ・フォーティーンス・ファクトリー」で今年4月から開催され、世界中から集めたマルチメディア・アーティストの作品を紹介していた。同ギャラリーは「人々を信用している」ので、今後もあえて観客に注意をうながすつもりはないとそうだ。

 この展示の発案者は、香港を拠点とする英国人アーティスト、サイモン・バーチ氏。同氏が『ニューヨークタイムズ』紙に語ったところでは、この自撮り失敗劇による被害総額は約20万ドルにのぼったが、同氏はこの不注意な写真撮影に気分を害してはいないと言う。「王冠とは壊れやすいもの。権力の象徴である王冠が倒れるということは、皮肉にして意味深なことかもしれません」と同氏。この展覧会の題名は「ハイパーケイン 架空のドラッグ名」で、人間にとって究極の麻薬としての「権力」を意味しているそうだ。

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