新「グーグル・グラス」、密かに複数の工場で使用されていた!

新「グーグル・グラス」、密かに複数の工場で使用されていた!


 「グーグル・グラス」は2015年に終わった、と思っている人も多いだろう。しかし、グーグル社はかつて論争を呼んだ、あのメガネ型情報端末を静かに蘇えらせていた。

 オンライン・マガジン『バックチャンネル』のレポートによると、「グーグル・グラス・エンタープライズ・エディション」の新バージョンは、工場作業員に利用させることを念頭にデザインされた。そのため過去2年間にわたり、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ボーイング、DHL、フォルクスワーゲン社といった大手企業で、何百人もの従業員にひそかに使われていたという。

 同記事を書いたスティーブン・レヴィ記者は、工場作業員がこのグラスをかけて働いている、ミネソタ州ジャクソンのトラクター工場を訪れた。その様子を同記者は、「このメガネは 、パワーレンチなどの工具と同様だ。メガネは(たとえば)トラクターのモーターを組み立てる50番作業台の工程をひとつひとつガイドする。工場内での典型的な作業はどれも3〜5分ずつに分かれた工程で計70分間かかる。作業員がひとつの作業を始めると、その手順の説明がメガネの小さなスクリーン上に映る。メニュー項目には、次の作業に進む・写真を撮る・ヘルプなどの選択肢がある。ひとつの手順が終わると、作業員は『オーケー、グラス、続けよう』とメガネに呼びかけ、次の手順をくり返すのだ」と、レポートした。

 2013年に一般消費者向けに発売された初代グーグル・グラス(エクスプローラー・エディション)は、普通のメガネとほとんど変わらない外見にもかかわらず、人知れずビデオや写真が撮影できてしまう機能がプライバシー論争や批判を招き、2015年1月に一般販売を中止した(企業向けには売られていた)。新バージョンには、次のような改善点がある。

・カメラのボタンが、グラスの電子パーツ「グラス・ポッド」をフレームから取り外すスイッチを兼ねている。

・「グラス・ポッド」を防護メガネに直接取り付けたり、度付きレンズと合わせて使うことができる。『バックチャンネル』誌は、人気メガネメーカーがグラス・ポッドと互換性のあるフレームの製造を始めると予想している。

・電池の寿命が延び、カメラの性能が上がった。

・処理機能とWifi接続が速くなり、セキュリティ機能も強化された。

・録画中に赤ライトが点灯するようになった。


 このエンタープライズ・バージョンを開発したのは、同社の研究開発部門グーグル・エックスだ。同記者によると、グーグルが新しいバージョンの拡張現実メガネを作ることを決めたのは、多くの企業がすでに前バージョンを改変してカスタム・ソフトウェアに組み込んでいるからだという。そしてグーグルは新バージョンのユーザーたちに、それを使っていることを秘密にさせていた。その理由を同記者は、「おそらく、初代のユーザー対策で大失敗した傷がまだ癒えておらず、グーグルは二代目の存在を明かさないように頼んだのだろう」と書いている。

元記事:There’s a new version of Google Glass, and it’s been secretly used by hundreds of factory workers for the last two years
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