新ビジネス 高級ホテルのサービスを目指す寝台バスが就航

新ビジネス 高級ホテルのサービスを目指す寝台バスが就航


 アメリカ西海岸の大都市ロサンゼルスとサンフランシスコ間は、車で移動すると片道約7時間、飛行機だと約1時間40分だ。値段は格安だが時間がかかる電車(アムトラック)や、窮屈だが格安の高速バスなどを各社が就航している中、「リッツ・カールトンのようなサービスを提供する高級寝台バス」をうたい文句にした「キャビン」(Cabin)が7月から就航を開始した。

 「ムービング・ホテル」をキャッチフレーズにした同バスは、サンフランシスコを夜11時に出発し、ロサンゼルスの観光地サンタモニカに翌朝7時到着する寝台バスで、乗客にはポッド(Pod)と呼ばれるカプセルホテルを彷彿させるような1人用キャビンが振り当てられる。各ポッドは無料ワイファイを完備し、水ボトルやカフェインフリーのコーヒーやお茶、イヤープラグ、眠りやすくなると言われるメラトニンのサプリメントなどもついており、キャビン・アテンデントも乗車している。寝台は2階で、1階部分にはソーシャル・ラウンジも用意。眠れない人はラウンジでお茶を飲んだりして、寛げる。預け荷物は2個まで、手荷物は1個をポッドへ持込めて、料金は往復で$230と割高だ。

 飛行機は時期や残席数によって値段が異なるため、場合によっては同区間の往復航空券は$100前後で購入でき、格安高速バスは航空券よりさらに安価。しかし、この高級寝台バスは、飛行機のように1時間以上前に郊外にある空港へ行く必要がなく(出発10分前まで乗車可能)、格安バスのような窮屈さや不安感も与えず、どちらかの都市のホテルで一泊する必要もなくなる。こうした部分を考慮すると、それほど高額ではないと考える層もいるだろう。

 同社はこれまでSleepBusという名称で同ルートを走るバン車両サービスを提供していたスタートアップ企業で、6月にキャビンとして330万ドル(約3.6億円)を投資家から集めたことを発表したばかり。今後の動向が注目される。

元記事:What it’s like to ship yourself overnight on Cabin’s sleep pod bus

Cabin公式サイト:https://www.ridecabin.com/

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