シリコンバレー・エンジニアって、どんな人たち?

シリコンバレー・エンジニアって、どんな人たち?


 日本人よりも労働時間は少ないが、短い時間で猛烈に集中して仕事をしたり、時には早朝や深夜に海外と電話会議があったり、海外出張が多かったりと、シリコンバレー・エンジニアの仕事は意外に体力勝負だ。そんな中で効率良く質の高い仕事をするためには、体調をしっかり整えることも仕事のうちと考える人が多い。
 私の夫も睡眠時間は毎日7時間取り、週に2~3回ランニングをして、ヘルシーな食事を心掛けて健康維持に努めている。これはアメリカの文化でもあるが、仕事帰りなどに飲んでから家に帰ってくることは、まずない。仕事が終わるとまっすぐ帰宅し、家でのんびりするか、ランニングをしに行く。
 また、ある程度の社員を抱えている企業であれば、オフィスビルにジムが併設されているので、出勤前後やランチタイムに気軽に運動をできるし、会社のカフェテリアでも低カロリーのメニューや、スーパーフード入りの食事を提供して、会社側も社員の健康を保つよう努力している。クオリティの高い仕事ができるのは、健康な身体があってこそ、なのだ。

他者への敬意

 シリコンバレー・エンジニアの誰もが必ず意識していると言われるのは、「他者への敬意」だ。国、宗教、政治、文化、セクシュアリティなどが自分とは異なっても、それを批判することはまずない。
 中国人と台湾人、またユダヤ人とイスラム教信者など、対立しあう国や宗教の人たちが一緒に働くことはしょっちゅうあるが、「それは国と国との問題」、「宗教上の問題」だとして、対立を職場に持ち込むことはない。
 Google社員の友人から聞いた話では、最近は男性用トイレに、トランスジェンダー用の生理用品が置かれるようになったそうだ。その友人は、「社会的にマイノリティである人たちを自分の会社が尊重することに感心し、非常に誇りに思う」と言っていた。「他者へのリスペクト(敬意)」があるからこそ、シリコンバレーでは様々な国、文化、宗教、人種、セクシュアリティが入り混じっても、良いチームワークを保ち、クオリティの高い仕事ができるのだろう。

 真面目に仕事をこなし、時間に正確なシリコンバレー・エンジニアたちは、日本人と少し気質が似ているような気がする。しかし、GoogleやAppleなどのキャンパス(オフィスを含む敷地全体)を訪ねると、そのリラックスした雰囲気にたいていの日本人が驚く。ワークライフバランスが取れているからこそのギャップだと思うが、日本人がストレスなく働く方法やグローバルに活躍できるヒントは、こうしたシリコンバレー・エンジニアの意識や考え方にありそうだ。

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