Google 、反多様化メールを社内に送付した社員を解雇

Google 、反多様化メールを社内に送付した社員を解雇


 Googleのソフトウエア・エンジニアの男性社員、ジェームズ・ダモア氏が、同社のIT技術者や管理職に女性が少ないのは差別ではなく、「女性は生来的にエンジニアとして男性より劣る生物学的特質を持っている」とする長文書を電子メールで社内に配布し、解雇された。この解雇について、同社のスンダール・ピチャイCEOは社内メールで「性別に関する固定観念を推進するもので、同社の行動要綱に抵触する」と説明した。
 ダモア氏は2013年から同社で働いていたが、保守的な発言をすることが進歩主義的な会社の社風では難しく、「Googleは思想的なエコーチェンバー(似た考えの人々に囲まれた結果、意見が増幅されて考えが偏っていくこと)になっている」と文書で訴えたが、社内外から激しい反論が相次いだ。
 これは言論の自由か、性差別か? RedとBlueの意見はいかに?

出典『C/Net』
元記事:Google fires employee behind anti-diversity memo

RED: Googleはプラウダ(旧ソ連共産党の中央機関紙)だと認める時
“Google is Pravda…Time for these filthy rats to admit it”

 プラウダ通信社は、かつてのソビエト連邦時代のソ連共産党中央機関紙で、その唯一の仕事は、共産党のメッセージを促進し広めることだった。それが意味するのは一般社会に嘘をつき、国有主義、社会主義、マルクス主義およびレーニン経済主義、そして左翼主義者の政治的思考に見られる社会政策と政治的メッセージを促進することだ。どうしてソ連の共産主義者がそんなに悪いのかって? 思考の自由、表現の自由、行動の自由の抑圧、そして70年かそこらの短いソ連の時代に、2,000万人以上もの人を殺しているからだ。

 Googleはアメリカにおける共産党プラウダだ……いや、もっと悪いかもしれない。同社の社員だったダモア氏は、思考以外のすべての部分において、同社が組織内でどれだけ多様性を追及しているかを観察した。その結果を、この「集団思考」は同社にとって有害である、と10ページにわたる社内文書にして拡散し、会社をクビになった。しかし、事のすべてはこれだけではないのだ。Googleは、会社という壁の内側で、そして社員間において、(共産主義・社会主義左翼以外の)いかなる政治的な考えも発言されることを望んでいない。YouTubeは、Googleが好まない政治的もしくは社会的なメッセージを促進するコンテンツ制作者の広告を取り除き始めている。Googleは、ウエブブラウザの検索アルゴリズムを変更して政治的視点を促進させ、彼らが間違っていると考えるコンテンツを除外する計画を立てている。

 Googleはプラウダである。彼らは正直な情報提供者でも収集者でもない。彼らは表現の自由には興味がない。彼らの関心は左翼主義の視点だけであることを、もう認める時である。


BLUE: 職場に性差別、女性蔑視、人種差別の見解はいらない
“There Is No Place for Sexist, Misogynist or Racist Opinions in the Workplace”

 アメリカでは、企業は人種、宗教、性別を理由に採用を拒絶してはならないと、法で禁じられている。しかし、こうした話題を発言して他の社員を不快にしたことを理由に社員を解雇することは、禁じられていない。この元社員のメモの基本的な前提は、IT産業の仕事においては、女性は生物学的に男性よりも劣っているというものだ。Googleは社員の行動規範を設けており、全社員はそれに従うことが求められるが、この社員の考えは同行動規範に違反したため、解雇された。それだけのことだ。今回のように解雇された社員が自分からメディアにコンタクトして不満を持ち込まなければ、ニュースとして扱われるような話題ではなかった。メディアの注目を集めようとする彼の努力とメモの中での言葉遣いは、単に問題を起こそうとしたか、もしくは右翼のウエブサイトに見られる「フリー・スピーチ」論争を起こすことを意図していたかのように見える。

 彼は、言論はそれが政府に対する発言である場合に「自由」なのであって、自らの職場の女性に向けられた暴言には適用されないことを知らなかったのだろう。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

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