驚嘆の事実! アメリカでは大学生も教授も大学構内で銃を携帯できる

驚嘆の事実! アメリカでは大学生も教授も大学構内で銃を携帯できる


 アメリカでは国内の31州でキャンパス・キャリー(大学構内での銃携帯)が許されている。

 2007年にヴァージニア工科大学で起きた乱射事件で33人が殺された後、リベラル派は一斉に銃規制強化を訴えた。しかし、保守派は、「学生や教授の中に1人でも銃を持っている人がいたら、犯人を撃って被害を最小限に止められたはずだ」と、銃所持権拡大を主張した。

 日本人の感覚だと、リベラル派の意見の方が、はるかに筋道が通っていると思えるだろう。しかし、銃が日常化しているアメリカでは、過半数が銃所持権保護派の論理に賛同しているのが現状なのだ。事件後、一気にキャンパス・キャリーの支持率が高まった。そして現在では31州(文末参照)が大学のキャンパスで銃を携帯することを許すに至ったのだ。

 厳密には、テキサス、コロラド、オレゴンなどの10州は、“公立大学は教授や学生の銃所持権を侵害してはならない”というスタンスをとっているため、もし公立大学の学長が「キャンパス・キャリーを許さない」と言えば、その大学は州法違反で処罰を受けることになる。その他の21州では、キャンパス・キャリーを許可するか否かは、各大学の判断にゆだねられている。カリフォルニア、マサチューセッツ、ニューヨークなどの20州ではキャンパス・キャリーは全面的に禁止だ。

 キャンパス・キャリーとは、教授や学生に銃携帯を強いる、というものではない。銃所持許可証を持っている教授や学生は「護身のためにキャンパス内で銃を携帯してもよい」、という意味だ。誤解がある場合も多いが、テキサスなどの10州でも、公立大学で誰もが銃を携帯しているわけではない。どの大学も携帯者数を公表していないため正確な数は分からないが、実際にテキサスの公立大学に通う学生たちの話を聞く限りでは、銃を携帯している人は極めて少ないようだ。

 銃所持の許可証を得るためには、銃規制が緩いテキサスでさえも、精神鑑定や薬物検査を通過し、前科がないことを証明しなければならないので、銃携帯者が犯罪を起こす可能性は低いと考えられる。とはいえ、「落第点を与えたり、授業中に注意をしたら学生に撃たれてしまうかも知れない」と怯えて、ヘルメットと防弾チョッキを身につけて教壇に立つ教授もいる。

 また、悪者が携帯者の銃を奪う可能性もあり得るので、銃が日用品となっているテキサスでも、少数ながら銃携帯反対派が存在し、「人生経験が浅い若者に、キャンパス内で銃を持たせるのは事故の元」だとして、キャンパス・キャリー法を覆そうとしている動きも見られる。

 ちなみに2015年10月にギャラップ社が行った世論調査では、「身元調査を通過して銃の扱いの訓練を受けた銃携帯者が増えれば、アメリカはもっと安全になると思うか?」というアンケートに、回答者の56%が「思う」と答えている。アメリカでは乱射事件が起きる度に、全米ライフル協会(NRA)が「銃を持った悪者を唯一阻止できるのは銃を持った善人だ(Only Thing That Stops a Bad Guy With a Gun Is a Good Guy With a Gun)」と謳っているが、アメリカ人の56%がこのスローガンに賛同している、ということだ。

 今のところ、キャンパス・キャリーに起因する事故は起きていないが、アメリカの大学への留学を考えていらっしゃる方は、キャンパス・キャリーを禁じている州の大学を選ぶことも、考慮すべき項目にいれたほうがいいかもしれない。

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