デジタルビデオが主流へ テレビ広告費は減少の一路

デジタルビデオが主流へ テレビ広告費は減少の一路


 アメリカでは多くの消費者が旧来のテレビから、デジタル・プラットフォームに移行し、番組視聴する動きが高まっており、広告やコンテンツへの投資額もデジタルへと移行している。

 ネットフリックス社やアマゾン社によるデジタル視聴形式ビデオ・プラットフォーム(OTT/オーバー・ザ・トップ)の人気は止まる傾向を見せず、視聴者によるコード・カッティング(有料ケーブルTVの解約)が増えているのが現状だ。コード・カッティングをした人口は今年だけで既に2,220万人で、昨年と比較して33.2%増加しているという。

 市場リサーチ会社イーマーケター(eMarketer)によると、米国のテレビ広告の出稿費は当初の予想以上に速いペースで減少を続け、2021年には有料ケーブルTVの視聴者数は10%近く減少すると予測されている。今年の米国のテレビ広告出稿費の伸びは0.5%で、716億5,000万ドル(約7.9兆円)と見込まれるが、これは予想金額を下回っているだけでなく、テレビ広告は米全メディアの広告出稿費の34.9%まで減少している。

 同社の予測では今年の米国の有料テレビ(ケーブル、衛星、通信キャリアなどが提供)の視聴者数は1億9,630万人で、昨年から2.4%減少するが、今後はさらに減少が進むと見込んでいる。55歳以上の年齢層を除いた全年齢層で減少が続くという。またテレビの1日の視聴時間も減少しており、デジタル動画の視聴時間は増加が続いているという。

 この世の中の動きに合わせ、有料衛星テレビを運営するディッシュ・ネットワーク社が、ストリーミング映像のスリングTVを立ち上げるなど、各社はさまざまな新しい展開を開始している。デジタルビデオ・プラットフォームの波に、ケーブルTV各社が対抗できるのか、アメリカでの市場動向から日本のテレビ業界も目が離せないだろう。

引用元:TV Ad Spend Drops As Cord-Cutting In The U.S. Accelerates
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