ラスベガスの「自律走行車」事故、開発を目指す会社に打撃

ラスベガスの「自律走行車」事故、開発を目指す会社に打撃


 「自立走行車」が注目されてから数年が経つが、「人が車の運転をする必要がなくなる」という話は、開発各社の技術力の進歩により、夢物語ではなくなってきた。開発企業側は、「完全に機械が自動運転するようになれば、車の事故は大幅に減少する」と予測しており、米国家道路交通安全局 (NHTSA) も、自動車業界のこうした技術革新への動きを歓迎。「高速道路を利用する長距離運転の安全の強化に大きな期待が持てる」という見解をメディア各社に述べているほどだ。

 しかし、「自動運転によって、車の事故が大幅に減少する」という予測を裏切る事故が、ネバダ州ラスベガスで起きてしまった。今月8日、ラスベガスでダウンタウンを巡回するシャトル・サービスが開始されたが、サービスの開始からわずか2時間たらずで、トラックと接触事故を起こしたのである。

 自動運転シャトルは現地でも多くの注目を集め、当日は多くの取材陣や地元のセレブリティーが集まって、シャトル・サービス開始を祝っていた。初乗車には有名な女性ナスカー・ドライバー、ダニカ・パトリックらが乗車しており、大変な盛況ぶりだったという。しかし、あっという間にシャトルが事故を起こしたため、祝賀取材に集まっていた取材陣は、そのままシャトルの事故取材をすることになってしまった。

 フランスのNavya社が開発したこのシャトルバスは、最大12人が乗車できる。アテンダントが乗車しており、コンピューターのモニターは内部に設置されているものの、アテンダントがシャトルの運転を代行できるハンドルとブレーキは装備されていない。

 コンサルタント企業大手のマッキンゼーは、2040年までに車の運転は完全自動化されるという報告書を出している。しかし、こうした事故が起こったことで、米国家道路交通安全局の定める安全基準や試験走行基準が見直され、強化されることも予測される。車社会のアメリカにおいて、「運転を自分でしないで済む」ことへのニーズは高いだろうが、自動運転の実用化に向けては、まださまざまな課題が残っていることを明らかにするような事故となった。

引用元:Self-operating shuttle bus crashes after Las Vegas launch
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