「シリコンバレー」、なるほどトリビア

「シリコンバレー」、なるほどトリビア


 私とシリコンバレーを結ぶ縁は2004年、地元の名門アメリカン・フットボールチーム NFL『サンフランシスコ49ers』のチアリーダーに選ばれたことがきっかけだ。49ersチアリーダー引退後日本に戻って暮らしていた時期もあるが、チアリーダー時代に知り合った現在の主人、ITエンジニアのアメリカ人男性と結婚し、拠点をシリコンバレーに移してはや10年が経つ。
 私自身はITとは全くかけ離れた世界で生きてはいるものの、そんな夫と共に生活するうちに、自然とシリコンバレーの日常を吸収するに至った。現在はITビジネスやエンジニアリングに関わっていないからこその視点で、日本企業に向けてのマーケティング・コーディネーターもしている。
 シリコンバレーは、誰もがその名を知るであろう「IT業界の聖地」のような場所。しかし、ここに住んでいて思うことは、日本ではシリコンバレーの真実が意外と知られていないということだ。今日知っているようで知らないシリコンバレーの5つの特徴を紹介する。

1.地図上には存在しないシリコンバレー
 アメリカに来るまで、私はシリコンバレーを町の名前だと思っていた。しかし、シリコンバレーは都市名ではなく、サンフランシスコ~南のサンノゼ辺り(車で大体1時間半弱の距離)の地域の呼称で、地図上には存在しない。

2. シリコンバレーには外国人、特にアジア人が多い
 このシリコンバレーはとにかく「ダイバーシティ(多民族)」、つまり人種のるつぼだ。アジア人の中でも、数学に強いと言われているIT企業勤務の中国系やインド系の人たちが多く住んでいる。アメリカ全土の人種の比率と、Apple本社のあるクパチーノ市の比較してみよう。
白人:全米61% クパチーノ30% 
黒人:全米12% クパチーノ0.6% 
アジア人:全米6% クパチーノ65.6%
(データ『The Census Bureau, 2015』: https://www.census.gov/
このように、データで見ても、アジア人が突出して多く住んでいる地域のため、私自身もシリコンバレーに住んでいて、自分がマイノリティと感じることはない。

3.男性が多い
 男性人口が多いことから、シリコンバレーの町の一つである“サンノゼ”は“マンノゼ”と冗談で呼ぶ人さえいる。雇用されている25歳~34歳の未婚者の男女数を比較すると100人の女性に対して、男性は全米平均84人だが、サンノゼ市は115人と圧倒的に男性の数が上回る事が証明されている。そしてなんと、25歳~34歳の半分以上の男性が未婚なのだ。実際、夫の友人には40歳を過ぎて何年も、若しくは生まれてこの方ガールフレンドがいたことのない独身の男性がちらほらいる(悲)。
参考『CBS SF Bay Area』: http://sanfrancisco.cbslocal.com/2014/10/04/man-jose-san-jose-named-nations-best-spot-for-women-seeking-eligible-bachelors-single-women-men-employed-pew-research-center-silicon-valley/

4.実力主義
 シリコンバレーはとにかく実力主義のため、出身国、家柄、宗教、学歴(どこの大学出身か、よりも大学で何を学んだかは大切)は問われず、誰もが平等にチャンスを手にすることができる。大手IT企業の第一線でエンジニアをしている友人たちには、外国からの難民だった、両親がアメリカに不法入国・滞在だった、という人も。ちなみに、Googleの現CEOのサンダー・ピチャイも、インドの二部屋しかないアパートメントで育った中流家庭の出身だ。

5.超カジュアル
 Apple創設者の一人、故スティーブ・ジョブズは新製品の発表会で、いつも同じ黒のハイネックのトップにジーンズという服装だったのは、記憶にあることだろう。シリコンバレーで、オシャレをしている人はまず見かけない(ファッション好きの私には悲しいが)。オシャレよりも仕事に集中できるよう快適さが基本。これは何よりも実力重視の文化の表れと言えよう。

 まだまだシリコンバレーのトリビア的な情報は、まだまだ書き足りないところだが、今日はこの辺で。次の機会にこの街の魅力をさらに伝えたいと思う。それでは、CHEERS!!

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