「不正投票委員会」副委員長に対して投票妨害の訴え

「不正投票委員会」副委員長に対して投票妨害の訴え


 アメリカ自由人権協会(The American Civil Liberties Union/ACLU)は、トランプ大統領が設けた「不正投票委員会」の副会長を務めることになったクリス・コバッチ氏に対して、投票妨害の罪で4件の訴訟を起こしたと発表した。コバッチ氏が、アフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人をターゲットに、投票妨害運動を主導したことが理由だ。
 「不正投票委員会」は、昨年の大統領選においてヒラリー・クリントン氏への一般投票数が、トランプ氏よりも300万票も多かったのは大量不正投票があったからだと主張する大統領の命を受けて発足した。ACLUは大統領に大量不正投票の証拠を提出するように要求したが、まだ何も出されていない。「トランプ大統領は選挙の公正性について、自らフェイクニュースを撒き散らしている。すでに大統領の言い分は間違いだと広く暴露されているにもかかわらず、国民に自分の妄想を押し付けようとしている」と、ACLUの有権者の権利プロジェクト部長は言っている。大統領選ごとについて回る不正投票の疑惑。RedとBlueの言い分は?

出典『Independent』
元記事「Vice Chair of Donald Trump’s Voter Fraud Commission Has Been Successfully Sued Four Times for Voter Suppression」
http://www.independent.co.uk/news/world/americas/donald-trump-voter-fraud-commission-vice-chair-kris-kobach-voter-suppression-sued-four-times-a7732346.html

 2008年の投票日に、ブラックパンサー党(黒人民族主義運動の政治組織)のメンバーがフィラデルフィアの選挙区の外で有権者を脅している様子がビデオに撮られていたのは不名誉な事実だ。しかし、その後オバマの司法省(エリック・ホルダー司法長官)はブラックパンサーに対する罪状を却下したうえ、ACLUを含め、そのことは誰も気にしていない。2012年から14年にかけて、オバマ政権の財務省はIRS(国税局)の力を利用し、保守派をターゲットにして言論の自由活動団体に対する非営利団体税の承認を拒否することなどもしている。そのときACLUはどこにいた? どこにもいなかった。 アメリカ自由人権協会は、選りすぐりの非道な極左弁護士グループの集まりで、リベラルな案件だけを弁護する。社会主義者、共産主義者、革新的自由主義者の案件だけが大切で、全アメリカ人の権利については明らかに無関心だ。
 このIndependent の記事は独立したジャーナリズムではない、ALCUの広報がニュースを装った記事を流しただけだ。ACLUが選挙妨害でクリス・コバッチを4回訴えたなんて言うのは、まったくゴミのような話だ。ACLUの弁護士は2013年の選挙法でカンサス州を訴えているが、それはクリス・コバッチではない。コバッチ氏は州の司法長官で、彼の仕事は法廷において州の法を守ることだ。単にACLU は、大統領がコバッチ氏を「不正投票委員会」の副委員に指名したのが気に入らないのだろう。この偏見には辟易させられる。

 コバッチ氏は移民関連の訴訟でキャリアを築き、マイノリティーに対して彼らの投票を困難にする試みを続けている。その上、コバッチ氏はカンサス州における不正投票に関して、虚偽による紛らわしい主張を繰り返してもいる。これは、トランプ大統領が不正投票について、虚偽による紛らわしい主張を繰り返しているのと同じだ。しかし、コバッチ氏が不正投票で起訴できたのは6件だけで、しかも、そのすべてが正規に登録した有権者による二重投票だった。そんな経歴を持つ彼が、トランプ大統領による明らかに虚偽の主張である「広範な不正投票」を調査する役につくとは、お笑い種だ。そんな二人が不正投票について何を管理するつもりなのか、呆れてものも言えない。

記事トピックスは過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

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