寝るのが好きな人、集まれ? NASAが不思議なバイトを募集して実験中

寝るのが好きな人、集まれ? NASAが不思議なバイトを募集して実験中

四六時中ベッドで寝転がりたい人にとっては、夢のようなアルバイトをNASAが募集した。最短60日、最長70日の短期バイトだ。以前にも募集したことがあるというこの仕事、今回は24人の人が集まった。あなたなら応募したいだろうか?


横たわるだけで200万円以上の報酬!

 アメリカ航空宇宙局NASAが「寝転がってくれる人」を集めて、実験をしていることが話題になっている。これはNASA主導の下、ドイツの航空宇宙局とヨーロッパ宇宙局との共同研究の一環で行っている実験で、「ベッドレスト・スタディ」、つまり「ベッドで休む研究」と呼ばれるものだ。

 被験者に課せられる仕事は、最低60日間、最長で70日間「寝て過ごす」ことだけ。宇宙飛行士たちが経験する無重力状態に関する実験で、「体が無重力下でどのように変化するか」を調べる目的で行われている。実験はNASAの内部組織「:envihab」が主導で行っているが、実験場所はドイツで、被験者は頭が6度下がった状態のベッドにずっと横たわって過ごさねばならないという。

 今回集められた人たちによる実験は、3月26日より開始されている。応募条件は22歳から55歳までのドイツ語ができる非喫煙者で、募集人数は男性12人、女性12人の合計24名だ。報酬は19,000ドル。日本円にすると200万円を優に超える額になるので、かなりの高額バイトだ。

簡単そうな実験だが、実際に参加してみると……?

 ただし、ずっと横たわっているというのは、かなり辛いことらしい。シャワーを浴びるのも、食べ物を食べるのも、洋服を着替えるのも寝た姿勢のまま行うのだ。しかも、被験者たちが寝ている状況に飽きるのは思いのほか早いらしい。ベッドは上半身に体液が多く溜まるように設計されているために、かなり不快にもなるそうで、その上、全ての生活を監視されるのでプライバシーは全く守れない。しかも、この実験は2ケ月間にわたって寝たきりの状態で骨密度や筋肉がどう減少するかを調べる目的もあるので、健康に良い実験だとは言えなさそうだ。

 横になっている間に語学を習得したり、オンライン・コースを受講して何かを学んだりすることを勧められるというが、実際に寝転がっている2ケ月間に何かを習得できる人は、かなり少ないらしい。これは興味深い情報かもしれない。

 NASAは2017年に同様の実験を行っており、その実験の結果解析は今もなお作業中だという。その実験の際にはアルバイトで募集した11人が30日間ベッドの上で過ごす実験に参加した。今回は募集人数も期間も前回の倍だ。同様の実験は今後もありそうだが、簡単なようで実はかなりキツそうな実験に、機会があったら、あなたも参加したいと思うだろうか?

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