米最大手スーパーのウォルマートが、ドリュー・バリモアと提携

米最大手スーパーのウォルマートが、ドリュー・バリモアと提携

世界最大手のスーパーマーケット、ウォルマート社が、これまでの同社のイメージを向上する戦略に力を入れている。アメリカでは同社のコアファンである客層そのものが同店のイメージとして定着している感が強いが、これまで店に足を運ばなかった客層を取り込むべく、有名女優がデザインするインテリア・ラインを立ち上げるなど新展開を開始した。


コア顧客層を揶揄されてきたウォルマートだが……

 米アーカンソー州ベントンビル市に本社を置く世界最大手のスーパーマーケット、ウォルマート。食品や雑貨、衣料品、電化製品などが安い価格で何でも揃う大型スーパーマーケットで、アメリカではどんな田舎街にも一軒はあると言われるほど定着している。米政府が低所得者層に配布する給付金カードも使用でき、庶民の味方の店舗であることを前面に出しながら、そこで働く人たちの労働条件の悪さがしばしば問題になる、いろんな意味で注目度が高い大企業だ。

 ウォルマートの特色のひとつとして知られているのが、その顧客のバラエティーが豊かなこと。「ウォルマートに行くと、不思議な人たちを見掛ける」と言われ、強烈に個性的な顧客たちのことは、TVや舞台のコメディーの題材に使われたり、写真入りの記事になったり、面白おかしく作られたミュージックビデオもあるほどだ。

ハリウッド女優を起用したオリジナル・ラインを展開

 ところが最近の同社は、これまではウォルマートには来なかった客層の取り組みに力を入れている。同社のオンライン・ショッピング・サイトでブランド物やハイエンドな商品を取り扱ったり、流行りを取り入れたオリジナル・ブランド商品を作ってウォルマート価格で提供したり、インスタグラムのインフルエンサーを使っての販売促進を盛んに行い、ウォルマートの新規ファンの獲得を試みている。

 そこに今回、ハリウッドのビッグネームのひとりで、映画「E・T」や「チャーリーズ・エンジェル」などで有名な米女優兼プロデューサーのドリュー・バリモアが、自身の名前を付けたブランド「Drew Barrymore Flower Home」というホームグッズ・ブランドを、なんとウォルマートとのコラボレーションでの独占販売を開始した。米国内の多くのインテリア・デザイナーや、インテリア系のインフルエンサーたちが「今年のホームグッズは、色彩豊かなトレンドが来る」と言っているが、ドリュー・バリモアのホームグッズ・ラインでもカラフルでポップな商品が多く、明るい気分で春を迎えたくなるようなデザインが豊富に揃っている。しかも、それがウォルマート価格で提供されるため、話題性が高いだけでなく、売り上げも見込めそうだ。

 これまでは有名人とのコラボレーションの商品開発といえば、競合他社の「Target」の専売特許のイメージが強かったが、今後はウォルマートのマーケティング動向にも注目した方がよさそうだ。

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