米FDAが警鐘 豊胸手術でリンパ癌になる確率高まる

米FDAが警鐘 豊胸手術でリンパ癌になる確率高まる

整形大国のアメリカにおいて、「整形したい部位の手術ランキング」のトップに君臨する豊胸手術。年に約40万人ものアメリカ人が豊胸手術を受けている中、米食品医薬品局(FDA)が、人口乳房の埋め込み手術を受けた人が珍しい癌にかかる割合が高いと注意を換気する公聴会を開き、患者や整形外科業界を中心に波紋を呼んでいる。


アメリカ人女性に最も人気の整形手術なのに?!

 胸を豊かにする施術を受けたい理由やその方法は様々だが、アメリカでは1年間で約40万人もの女性が豊胸手術を受けている。その40万人の中には、乳がん摘出手術後に健康保険を適用して胸を整形する人たちも含まれる。

 しかし先月末に急遽、米食品医薬品局(FDA)が、「豊胸のために人工乳房の埋め込み手術を受けた患者は、未分化大細胞リンパ腫(ALCL)という珍しい癌にかかる割合が高くなる」ということを警鐘する公聴会を開催した。FDAはこの問題を2010年から注視しており、2017年には正式に胸に埋め込むシリコンバッグと癌との関連を認めている。

 この「未分化大細胞リンパ腫(ALCL)」という癌の原因と考えられているのがシリコンバッグで、特にその表面がザラザラしたバッグが問題視されているという。先月の時点で、人工乳房が関係していると確認された癌は457件で、新たに250件の報告を受けており、死亡者は9名。とはいえ年間40万人もの女性が豊胸施術を受けている数字を考慮すると、この癌は稀な病状だといえる。

インフルエンサーの告白に続き、「私も体調悪い」が続出

 この公聴会に参加した整形外科医の女医のひとりは、「自分も豊胸手術をしているが、何も問題はおこっていないし、満足している患者は沢山いる」と主張している。

 しかし、実際に癌を患った場合、体調不良などから発覚することが多く、まずは内科へ行く。その内科から専門医に紹介されたり、乳がん検診によって癌が見つかることが多く、豊胸手術を担当した整形外科医がそれを知ることはまずない。癌になった患者も、まさかシリコンバッグの埋め込み手術(豊胸手術)が関係しているとは思わないため、FDAは整形外科以外の各医療部門の医師にもこの注意を促している。

 インスタグラムのインフルエンサーのひとり、ナタリー・コルターさんも、自身が豊胸手術を受けてから体調不良が続き、シリコンバッグを取り除く手術を受けたと告白した。それを受けて「実は自分も体調が悪い」、「あなたと同じ状況だった」などと彼女の声に同調する人たちの声も集まっている。たとえ貧乳がコンプレックスだとしても、シリコンバッグの埋め込みには発ガンの可能性があるかも知れないことを考慮した方がよさそうだ。

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