米ヘルシー朝食トレンド旋風に乗るダンキン・ドーナツ

米ヘルシー朝食トレンド旋風に乗るダンキン・ドーナツ

「甘いドーナツとコーヒー」の組み合わせは、アメリカの定番朝食メニューのひとつ。しかし最近のヘルシー志向の影響を受け、ドーナツ屋でさえも、ドーナツ以外の異なるメニュー開発に力を注いでいる。世界展開をするドーナツ・チェーン、「ダンキン・ドーナツ」でも、健康的な「ブレックファスト・ボウル」なるメニューを開始して話題を呼んでいる。


あのダンキン・ドーナツでヘルシーな朝食?

 アメリカ人のドーナツ好きは老若男女に及ぶ。「甘い」、「高カロリー」、「不健康」というイメージがつきまとうドーナツだが、そのファン層は深く広く根強い。ドーナツ屋の店内には子供や学生、年配客、パトロール中の警察官たちや肉体労働に従事する男性たちの姿も見られ、古き良きアメリカのイメージが残る名店も多い。

 しかし、昨今のアメリカにおける健康志向の波には逆らえず、ドーナツ屋にとって最も稼ぎ時の朝食タイムにドーナツ以外のメニューも出す店が増えてきた。そんな中でも注目なのは、ドーナツ・チェーンの王者「ダンキン・ドーナツ」社が、ドーナツどころか炭水化物が一切入っていない「ブレックファスト・ボウル」の販売を開始したことだ。

甘いドーナツだけでは勝てない朝食市場

 ダンキン・ドーナツ社の新メニューは「エッグ・ホワイト・ボウル」と「ソーセージ・スクランブル・ボウル」の2種類(各$4.99)。前者は卵白、ほうれん草、ローストしたポテトと玉ねぎ、チーズがカップ麺のような容器に入っている(250キロカロリー)。後者は同様の容器にスクランブルエッグ、ソーセージ、ピーマン、玉ねぎ、チーズが入る(450キロカロリー)。「エッグ・ホワイト・ボウル」の写真は本記事のアイコン画像。「ソーセージ・スクランブル・ボウル」の写真はこちら。

 同社ではすでに「ベジエッグ・ホワイト」という卵白を使ったベジタリアン・ホットサンドイッチなど、ドーナツ以外の朝食メニューを出している。しかしアメリカにおける朝食のトレンドになってきた「ボウル」という、バンズ(炭水化物)抜きの「ブレックファスト・ボウル」の導入は、ドーナツよりも健康的な朝食を好む顧客を開拓することで、ファストフード市場に残された「唯一の成長市場」といわれる「朝食」からの収益獲得に注力するためと見られている。

 同社のこの動きを受け、他のファストフード・チェーン各社も今までにない新朝食メニューを出してくることが予想される。消費者にとっては楽しみな展開かもしれない。

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