アメリカ生活に欠かせない「持ち寄り&助け合い」最強アプリ

アメリカ生活に欠かせない「持ち寄り&助け合い」最強アプリ

アメリカでは、夏の行楽シーズンや、卒業・学年末などのシーズンになると「SignUpGenius(サインナップ・ジニアス)」というサイトを使ったEメールが頻繁に飛び交う。学校やサークル、ボランティア活動、様々な集会などに欠かせない便利なツールの具体的な使われ方とは?


アメリカ生活はパーティー、ボランティア、助け合い三昧

 アメリカの文化慣習の中で、欠かすことが出来ないもののひとつが、「コミュニティ活動」だ。学校や職場、趣味のサークルのパーティー、ボランティア、あるいは困った人を地域総出で助けようとする活動などは、アメリカでは日常茶飯事だ。特に卒業時や学年末、夏の行楽シーズンの時期は、こうした活動が盛んになる。

 「SignUpGenius」は、コミュニティ活動をひとつに繋ぎ、人々に参加を呼び掛けるために使われるツールだ。イベント等をオンライン上で管理するサイトで、手伝って欲しいことや、持参して欲しいもの、参加が必要なことなどを一覧にし、メールでそれを人々へ送る。

 たとえば、アメリカで頻繁に行われる「ポットラック」というパーティーの形式。これは主催者の負担を少なくするために、食べ物や飲み物を参加者がそれぞれ「持ち寄る」形式の集まりだが、「SignUpGenius」を使えば、持ち寄る品の管理作業がとても簡単になる。持参する品が他の人とかぶらないようにするため、主催者がメインディッシュ、サイドディッシュ、デザート、紙皿&紙コップなど複数の枠を作り、それぞれの必要数をサイト上に設定する。招待状替わりにそれらが設定されたメールを参加者たちに送れば、持ってきてほしい品物の管理と参加者の管理が一気に出来るわけだ。

あっという間に問題解決! 実際にあった「こんな使い方」

 その他、ボランティア活動への呼びかけ、学校行事への参加の呼びかけなど、「SignUpGenius」が役立つ場面はたくさんあるが、その中のひとつを紹介しよう。

 「子供が同じ学校に通うシングル・ファーザーを皆で助ける」という呼びかけに、このツールが使われた。妻を早くに亡くしたシングル・ファーザーが、ある日、骨折して、仕事も家事も出来なくなってしまった。学校はすぐに「1ケ月間、彼と彼の子供を助ける」ため、掃除、洗濯、食事の支度を、同級生の家族たちが総出でサポートすることを決めた。設定された枠は100以上あったが、その枠はわずか一日ですべて埋まった。2カ月も休職しなければいけない状態だったが、その間の経済支援の呼びかけにも5000ドル以上(50万円以上)の寄付が集まった。同サイトにはメール送付機能だけでなく、寄付金集めなども出来るように作られている。

 誰かに困ったことが起こった際に、地域が一丸となってその問題解決に乗り出すことはアメリカでは良くあることだが、そういう場面でもこのツールはよく使われている。

 オリンピックや大阪万博を控えた日本でも、様々な行事やイベントにボランティア人員が必要になるだろう。このサイトが日本の慣習に合うかどうかはさておき、便利なツールのひとつとして参考にしてみては?

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