
気象媒体『Nature Climate Change』誌のオンラインで発表された調査によると、気候変動による海面上昇によって、将来は沿岸部に住む人間が、遠く離れた内陸まで移動する必要がある可能性があるという。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2100年1月までに、1~8フィート海面が上昇すると予測しているが、ジョージア大学の研究者、マシュー・ハウワー(Matthew Hauer)氏は、1,310万人が低地沿岸部から内陸への移動を必要とするだろうと話している。しかも、その人口流入はネバダ州、アリゾナ州、ワイオミング州などにも及ぶという。通常、自治体は気候変動に伴う長期的な人口計画は立てていないだろうが、「海面上昇の影響はすでに出始めているので、対策を立てる必要がある」とハウワー氏は警告している。