「ダサさ」を払拭! クールな盗難防止機能つきリュック

「ダサさ」を払拭! クールな盗難防止機能つきリュック

アメリカは日本に比べて、はるかに治安の悪い場所が多い。スリや置き引き以外にも、刃物でバッグを切り裂かれて財布を盗まれるようなことも場所によっては起こりうる。そんな中、あらゆる盗難防止機能がついたリュックが話題になっている。デザインもシンプルでクールだと評判のこのバッグ、どんな機能がついているのだろう?


開発の動機はオーナー自身の盗難被害

 ドン・ハルパン氏が、LOCTOTE INDUSTRIAL BAG社を立ち上げたきっかけは、自らの盗難被害だ。家族と共にカリブ海のリゾート、セントクロイ島で休暇を楽しんでいた際、ビーチでシュノーケルをする間、ほんの少し目を離した隙に、電話や現金の入ったバッグを盗まれてしまったのだ。悔しい思いをしたハルバン氏は、盗難防止機能のついたバッグをインターネットで検索してみたところ、様々な商品が市場にあったものの、自分が絶対に必要だと思う機能をすべて備えた商品は存在しなかった。しかも機能的な商品は、どれもデザインセンスを疑うようなものばかりで、購入したいと思えるような商品は見つからなかった。

「そんなことなら世界で一番、盗難にあいにくくてクールなバッグを自分で作ろう」――そう心に決めて同氏が世に送り出したバッグが、「ラクトート・シリーズ」だ。同社の商品の機能性は驚くほど高く、複数の鍵、RFIDブロック機能、刃物を当てても破れない特殊な布、耐切断性のあるロープの使用など、「これでもか!」というこだわりが随所に見られる。強度耐久テストのために、警察犬に商品を噛み切らせようとする実験や、商品に斧を投げつける実験、トラックの後ろに商品を結び付けて引きずりまわす実験などの映像が同社ホームページで公開されているが、それらを見る限り、確かに同社の商品は相当頑丈そうだ。

 この商品シリーズには、最初に発売されたスポーツラインのほか、最近話題になっている「Cinch Pack」(シンチパック)と名付けられたリュックがある。この商品を紹介した映像はこちら。

キックスターターを経て、「シャークタンク」のスターに

 同社は2016年にクラウド・ファンディング「キックスターター」で資金集めを開始。みるみるうちに寄付が集まり、結果的にはオハイオ州出身者が行ったキックスターターキャンペーン史上、過去最高額を集めて、ABCの人気番組『シャークタンク』に招待された。この番組は、アメリカ版『マネーの虎』で、投資家がオンエア中に投資を行うというものだが、最終的にはカナダで最も知られる投資家、ロバート・ハージャベック(Robert Herjavec)氏からの投資を得たことによって、ますます有名になった。

 今ではオハイオ州では知らない人がいないほどの有名人となったハルパン氏。どんな田舎に住んでいても、市場ニーズを踏まえた優れた商品であれば、今の時代にもアメリカン・ドリームはつかめるということなのだろう。

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