空を飛ぶ夢の国、ディズニー・エアラインの誕生か?

空を飛ぶ夢の国、ディズニー・エアラインの誕生か?

子供から大人まで世界中に多くのファンを持つエンターテイメント・ビジネス界のトップランナー、ウォルト・ディズニー・カンパニー社が、独自の航空会社をまもなく設立するという噂が浮上している。これまでにも何度か噂になったことがあるが、今回はかなり信憑性が高いと業界がざわついているらしい。「空飛ぶ夢の国」は実現するのだろうか?


ディズニー・ファンの期待が高まるディズニー独自の飛行機

 世界中の人々に知られるウォルト・ディズニー・カンパニー社(以下ディズニー)が、航空会社を設立するという噂が出ている。噂の発生元はディズニーのファンサイト「JustDisney.com」の記事で、そこには2021年に同社は全額を出資してアメリカで「ディズニー・エアラインズ」をスタートさせると書かれている。米フロリダ州にあるディズニー・ワールドが、2021年10月に50周年を迎えるため、独自の航空会社のスタートもそこにタイミングを合わせると見られている。現時点で同社による公式発表はまだないが、アメリカン航空とデルタ航空のリージョナル機(国内専用小型機)を有するコンパス・エアラインズのウエブサイトにあるパイロット用の掲示板などでも話題に上がっており、かなり信憑性の高い噂のようだ。

 ファンサイトのJustDisney.comによると、ディズニーの旅客機では、各座席でディズニーの新しいストリーミング・サービスにアクセスでき、搭乗時と降機時には機内にディズニー映画のヒットソングが流れ、機内に人気のディズニーキャラクターが挨拶に来ることもあるそうだ。しかも、コックピットから機長によって届けられるパイロット・アナウンスは、人間の機長ではなく、「トイ・ストーリー」の主人公バズ・ライトイヤーが行うという。ディズニー・ファンならば、間違いなくその飛行機に乗ってディズニーランドやディズニーワールドへ行きたくなるだろう。実現すれば、ディズニーはエンターテイメントを交通手段からトータル・コーディネートできることになる。

航空会社を所有するのは、たとえディズニーでも大変なこと

 何ともワクワクする噂ではあるが、航空会社を設立して維持するには計り知れない資金とランニング・コストが掛かる。前述の航空業界の掲示板などによると、ディズニー社は複数の小さな地域航空会社(リージョナル)を買収しようとしているらしく、その買収先候補の社名まで出回っており、元祖ディズニーランドがあるロサンゼルスやシカゴなどの米主要都市から、ディズニーワールドがあるフロリダ州オーランドへの運航を検討していると見られている。ディズニーは過去にも航空業界への参入を試みたがうまくいかず、2013年には航空機材を手放した過去があるため、今回は確実に成功するように巨額の資金がつぎ込まれているという噂だ。

 しかし、あのアマゾン・ドットコム社ですら未だに独自の航空会社を保有できていない。機体にAmazon Prime Air(アマゾン・プライムエアー)と書かれた機種も運航しているが、それはAtlas Air、ABX、ATIの航空3社が期間契約で賄っている。つまり他社の機体にロゴを塗装している状況だ。そういう背景から、航空業界関係者たちは「さすがのディズニーでも難しいのでは?」と冷ややかに静観しているようだ。果たして“ディズニー・マジック”は起こるのだろうか?

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