キワモノ・アイスクリーム対決! ホットドッグが調味料には負けられない!

キワモノ・アイスクリーム対決! ホットドッグが調味料には負けられない!

アメリカ人はアイスクリームが好きだ。子供たちだけでなく、ティーンエイジャーも大人も高齢者も、食後のデザートやおやつにアイスクリームを食べる。だからと言って、ホットドッグ味やマスタード味のアイスクリームをわざわざ食べたいと思う人がいるのだろうか?


マスタード大御所ブランドのアイスクリームがSNSで一斉拡散

 アメリカの夏の風物詩といえば、バーベキューとアイスクリーム。バーベキューグリルの上ではハンバーガーとホットドッグが焼かれることが多いが、その横に必ず置かれている必需品がケチャップとマスタードだ。

 そのマスタードの大御所ブランド「French’s」が、ほとんど誰も知らなかった「ナショナル・マスタード・デー」に、独自に開発したマスタード・アイスクリームを発表してメディアで話題になった。

French’s マスタード・アイスクリーム

French’s マスタード・アイスクリーム

 先週はニューヨークとロサンゼルス周辺、今週はロサンゼルス周辺のみで、独自のアイスクリーム・トラックが走り回るという。地域限定の販売では食べられない人も多いため、自宅で作れるマスタード・アイスクリームのレシピ動画も公開している。

ブランドの「からかい精神」を見せたい! ホットドッグの大御所も追随

 このマスタード会社のアイスクリームに乗っかるように翌日の米メディアやSNSを賑わせたのが、ホットドッグの大御所ブランド、オスカーマイヤーが発表したホットドッグ・アイスクリームサンドだ。

オスカーマイヤー ホットドッグ・アイスクリームサンド

オスカーマイヤー ホットドッグ・アイスクリームサンド

 このアイスクリーム・サンドは、細かく切ってキャンディーでコーティングしたホットドッグ(ソーセージ)をホットドック風味のアイスクリームに混ぜたものと、スパイシーディジョン風味のジェラートを半分ずつクッキーに挟んである。如何にもふざけて作られたようなアイスクリームだが、これはニューヨークを拠点にワサビ味やゆずミント味などのユニークなアイスクリームを手作りで作っている「il laboratorio del gelato」とコラボして作られた本格的なものだという。

 オスカーマイヤーは、アメリカでは知らない人がいないほど有名なホットドッグ、つまりソーセージのブランドで、親会社はチーズで知られるクラフト社。これほどのタイミングでマスタードに追随できたことを、同社広報は「歴史がある当社にも“からかい精神”があるところを見せたかったので、ナショナル・アイスクリーム・デーに何か面白い商品を出したいと考えていた」と米メディアに話している。他社が仕掛けたマーケティングに素早く乗っかった、なんとも要領のいいマーケティングだ。

 同社もまた、アイスクリーム・トラックを使い、8月12日の週にニューヨーク市内を走り、ホットドッグ・アイスクリームを配るという。しかもトラックは同社のアイコンともいえるホットドッグ型のトラックを改造したものというから、その徹底ぶりも話題だ。無料で配られるというが、果たしてこの変わったアイスクリーム、子供たちは喜ぶだろうか。

参考記事:
https://www.cnet.com/news/oscar-mayer-hot-dog-ice-cream-sandwich-is-both-real-and-terrifying/

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