「プラスチック製ストロー廃止」から生まれた、ストローの新トレンド

「プラスチック製ストロー廃止」から生まれた、ストローの新トレンド

アメリカではすっかり浸透した感のある「プラスチック製ストローの廃止ムーブメント」。では、ムーブメント進行後のアメリカでは、どんなエコ・ストローが人気なのだろう?


さまざまな素材のエコ・ストロー

 アメリカでは一部の州で、プラスチック製のストローの使用が禁止されている。その法律が初めて発表された頃は、アメリカでも「そんなことを急に言われても無理」、「きっと今だけのこと」という声もあった。しかし、法律が施行されている州の多くでは、すっかりムーブメントが浸透し、日常生活でプラスチック製ストローを見ることの方が珍しくなった。

 プラスチック・ストローの代用品は多種売り出されており、素材はステンレス・スチール、ガラス、シリコン、紙、竹、植物性由来成分から作られたものなど様々だ。なかには、パスタ製のストローまである。食べられるストローならば、エコに間違いないだろう。

 カラフルで可愛いデザインのものや、再利用可能なもの、子供用、携帯に便利なものなど、エコ・ストローの市場は広がっており、日本でも人気のタピオカ飲料ボバティー用のエコ・ストローも登場している。USA TODAY系列のReviewed.comによると今年人気の商品ラインアップの1位はハミングバード・グラス・ストロー(4本入り、掃除ブラシ付き、$19.99、日本円で約2,100円)だ。他のブランドのものも、数本入りで1,000円前後と手に取りやすい価格帯となっている。

ストロー自体を使わなければいいのでは?

 「ストローを使わない」というムーブメントもある。2011年に当時9歳だった少年が、レストランでストローが提供されても使わない客が多いことに気づき、”Be Straw Free”というキャンペーンを立ち上げたのがきっかけと言われている。それが近年のプラスチック製ストロー廃止の動きを牽引したという流れだ。

 そもそもストローを使わない人が結構いるならば、ストローがなくても飲めるようにすればいいという発想で動いたのが、大手コーヒーチェーンのスターバックス社だ。ストローをエコなものに変えるだけでなく、これまではストローを使っていた冷たい飲み物の容器自体を工夫。アイス用の蓋をホットコーヒーの蓋のように、ストローを使わずに飲める飲み口が付いた蓋に変更した。

メタル製ストローの事故で危険性に警鐘

 しかし、エコ・ストローにも問題が出ている。ステンレス・スチール製のストローで口を傷つける人がいるため、スターバックス社はステンレス・スチール製のストローを2016年8月に素早くリコールしている。先月はイギリスで、メタル製ストローで飲み物を飲んでいた女性が転んで、その際にストローが脳に突き刺さって命を落とす事故が起こったため、各紙がその危険性に警鐘を鳴らしたばかりだ。

 プラスチック製が使えない以上、今後はメタル製やステンレス・スチール製ストローの安全性を高めた商品や、紙の強度をあげたストローの開発などが進むだろう。日本でも認知され始めたエコ・ストロー。日本の生活にも浸透していくだろうか。

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