それ、ほんと? アメリカ人の約半数が下着を毎日は取り替えない?

それ、ほんと? アメリカ人の約半数が下着を毎日は取り替えない?

NYやLAなどの沿岸都市部に比べると、圧倒的に知られていないアメリカ南部。その文化、習慣、宗教観などをケンタッキー州よりジョーンズ千穂が紹介するコラム『アメリカ南部のライフスタイル』。今回は先日、米有名紙が掲載した下着に関するアンケート記事を読んで驚愕したというお話。


いくらなんでも、人数が多過ぎないか?

 以前、「ほぼ半数のアメリカ人は、下着を毎日は取り替えない」という強烈な見出しを冠したUSA Todayの記事が公開され、アメリカ中を騒がせた。この見出しに、その半数のアメリカ人たちは「ドキッ」としたことだろう。その記事は同社の記事としてふさわしくないという理由でサイトから削除されてしまったが(笑)、別のニュースメディアが報じた同じニュースはこちら。

 各誌が取り上げたこのニュースは、トミー ・ジョンというアパレル・メーカーによるアンケート調査の結果。非公式ながら1,000人に質問したところ、そのうち45%の人が2日以上同じ下着を身につけたことがあると回答し、さらに、そのうち13%はなんと1週間以上も同じ下着をつけたことがあると答えたそうだ。

 災害など何か普段とは異なる状況下においては仕方がないと考えても、これだけの人数が揃って特別な理由を持っているとは考え難い。特別な理由がない場合、下着を毎日変えないことにどのような得があるのだろうと苦笑いをしながら記事を読んでいたら、「そういえば!」と思い出したことがあった。

 以前住んでいたアーカンソー州で、男性のご近所さんたちがガレージトーク(軒先に集まって世間話)をしている時に、話の流れで「昨日はシャワー浴びたのかい? きっとまた浴びてないんだろう?」と笑いながら互いに言い合う場面に何度か遭遇したことがある。この辺りでは、そうやってからかうものなのかなとしか思っていなかったが、そういえば「旦那がシャワーを浴びない」、「旦那が靴下を取り替えない」などとご近所の奥さんたちが愚痴をこぼすのもよく聞いた。オンライン・ゲームを遅くまでやっていて、そのまま寝てしまったとか、酔いつぶれたとか、「ただ面倒くさいから明日でいい」など、その理由(言い訳?)はいろいろだが、このアンケート結果に関係しそうな会話だった。

「プールに入ったから、シャワーには入らない」って何?

 アメリカでは最近は、女子にもドライ・シャンプーが広まりつつあり、女子でも「1週間は髪の毛を洗わない」という話も聞くようになった。それを考えると、あながち1週間、下着を取り替えない人もそれなりにいるんじゃなかろうかと、妙にアンケート結果に納得してしまう部分もある。でも、ドライ・シャンプーと下着、しかもパンツとなると比較するアイテムではないような気もする。

 もうひとつ気になる点がある。南部在住の私の周囲では裏庭にプールのある家が多いのだが、ご近所さんと話しているときに「今日はプールに入ったから、シャワーは浴びなくていいわ」というセリフを何度か聞いたことがある。そのときはあまり気に止めなかったが、思い返すとなんだか変な話ではないか。お風呂をこよなく愛する日本人からすると、シャワーだけという生活自体もなんだか落ち着かないのに、シャワーにも毎日入らない、下着は毎日取り替えないというのは理解し難い。

 アメリカ人でもジムやエクササイズを日課にするような人は、1日に2回もシャワーを浴びる人もいれば、1日に数回下着を取り替える人もいる。もちろん、アメリカでも毎日シャワーを浴びて、下着も毎日取り替える人も多いことは、アンケートに参加した残り半数のアメリカ人のメンツのためにも記しておきたい。ちなみに「Mr.潔癖症」代表のアメリカ人である私の旦那にこのアンケートの話をしたところ、「面白おかしく回答しただけじゃないの?」と大笑いされて終わったが、果たして何人のアメリカ人がこのアンケート結果を見て驚いたのだろうか。

この記事の寄稿者

 東京都出身。アメリカ人航空機パイロットの婚約者の米本土転勤に伴い、一般企業を退職。K-1 Visa にて渡米したのち結婚。現在、アメリカ南部アーカンソー州在住。移住後はパイロットを夫に持つ婦人の会や、日本語補習学校を通じての活動、現地日本人や移民•マイノリティーへの支援、生活アドバイス、ネット上でのアメリカ生活に関する相談・コンサルテーション、翻訳、通訳、観光案内など、国際線パイロットの夫のスケジュールに翻弄されながらも、さまざまなボランティア活動に力を注いでいる。

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