手書きだけどテック! ミレニアルが支持する今どきの「お手紙」アプリ

手書きだけどテック! ミレニアルが支持する今どきの「お手紙」アプリ

デジタル化が普及してからは、手書きで手紙やカードを書く機会が明らかに減ってきた。しかし、その「手書きの特別感」に気づいたミレニアル世代たちの間で、いくつかの便利なアプリが人気を博している。


手書きのカードはクリエイティブで新鮮!

 アメリカでは家族や友人の誕生日や結婚記念日、クリスマス、卒業式などにカードを贈る文化がある。たいていどこのスーパーマーケットやドラッグストアにもカード売り場があるほどカード文化が根付いたアメリカだが、デジタル化の波に押されてメールやSNSでのEカードを送る人が増えた。こう書くと、紙で作られたカードを贈る人たちの人数は先細りしていそうに思えるかもしれないが、米小売業協会(National Retail Federation)の調査によると、ミレニアル世代においてはカード消費が以前よりも増えているという。

 大勢の人がカードを交換するバレンタインズ・デーのカード収益調査では、2018年は$8億9,400万(日本円で約950億円)だったが、2019年には$9億3,300万(約993億円)に増加。その理由のひとつが、デジタルでカードを送信するよりも、上質な紙で作られたカードを贈る方が「特別感が高まるから」だという。加えて、そのカードが手書きならば、さらにオリジナル感が表現できると考えるミレニアルたちも増加。手書きでカードを贈ることがクールという流れになってきているらしい。

アプリを使えば、手書きのカードもラクラク

 テック時代に相応しい「手書きカードのアプリ」なるものも登場している。Feltというアプリを使うと、スマートフォンひとつで、自筆のメッセージや写真を上質なカード紙に印刷し、そのカードを相手に郵送する手配までが簡単にできる。使用する写真の枚数などによって異なるが、切手代を含んで$4〜(約500円)。オプションで花束や写真立てなどを組み合わせることもでき、ギフトと一緒に手書きのカードを贈ることもできる。ちなみにFeltは2016年に米人気番組「Shark Tank」(アメリカ版「マネーの虎」)でプレゼンし、$225,000(約2400万円)の出資と引き換えに自社株10%を渡すディールを獲得してビジネスの規模を拡大した企業だ。

 ニューヨーク発でデザイン性の高いカードに好きなメッセージを印刷できる Postableというアプリも人気だ。同社が商標を取得している美しい手書きのフォントを使ってメッセージをカードに印刷し(フォントは手書きフォント以外も用意されている)、それを郵送することまでできるアプリで、カードは100%リサイクル可能な紙を使用。デザインは同社のカタログから選ぶことも、写真などを使って自分で行うこともでき、値段はこちらも1枚$3.99〜(枚数が多ければ安くなる)と手頃だ。

 カードを買いにいくことも、郵便局で長い列に並ぶ必要もなく、大切な人に素敵なカードを郵送できるなら、Eカードよりも特別感があるカードの需要増にもうなずける。カードアプリの人気は今後ますます高まりそうだ。

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