民泊の米Airbnb、殺人事件を受けて民泊先でのパーティー禁止

民泊の米Airbnb、殺人事件を受けて民泊先でのパーティー禁止

民泊ビジネスを世界各国に広めた米Airbnb。誰でも気軽に利用できる民泊の手軽さが大きく支持されている中、宿泊とは異なる目的でレンタルする利用者がいることが以前から問題になっていた。そんな中、家主に「宿泊」と偽ってレンタルした家で開催したハロウィン・パーティーで銃撃事件が起きてしまった。


ハロウィン・パーティーで発砲事件 5人の若者が死亡

 米カリフォルニア州サンフランシスコ郊外、閑静な高級住宅街オリンダの邸宅で10月31日(ハロウィンの夜)、Airbnb経由でレンタルされた家で発砲事件が起き、5人の若者が死亡、数人が負傷した。

 地元コントラコスタ郡警察の発表によると、事件が起きた邸宅では100人以上が参加したハロウィン・パーティーが開催されていた。このパーティーはSNSで宣伝され、様々な地域から参加者が集まったとみられている。発砲が起きる前にも近所の住人から騒音の苦情が警察に寄せられていたが、警察が到着した時点で既に3人が銃撃の犠牲になっていた。11月4日の時点では銃撃犯はまだ逮捕されていない。

懸念されていた「知らない人に家を貸すリスク」が現実に

 民泊ビジネスを世界に広めた米Airbnbは、一軒家や部屋を借りる側にとっては手軽な料金や家主と知り合いになれることなど多くの利点があり、家を提供する側は短期収入が得られるという、ウィン・ウィンのビジネスモデルとしても知られている。

 しかし、顔を合わせずインターネットで簡単に予約できる気軽さゆえに、家主と事前にやりとりする内容と現実に差が出ることもある。アメリカでは、「家主に偽って家をレンタルし、大勢が集まってパーティーを開いて近所から苦情が集まる」ことも多く、以前からそれが問題視されていた。そんな中で起きたこの銃撃事件も、家の持ち主には「カリフォルニア火災から逃げている」と偽ってレンタルし、大々的にSNSで宣伝までして開催したハロウィン・パーティーだった。

Airbnb、「パーティーハウス」としての使用を禁止

 この殺人事件を受け、Airbnbのブライアン・チェスキーCEOは11月2日、Airbnbでの「パーティーハウス」を禁止するとツイートした

 チェスキー氏は一連のツイートを通じて「カリフォルニア・オリンダで木曜夜に起こった事件はおぞましい。この悲劇の影響を受けた家族や近所の人の心中を察する。Airbnbは彼らのサポートに動いている」と書き込み、パーティーハウスは禁止し、認められていないパーティーの取り締まりをさらに強化すると発表した。

 具体的にはAirbnbのリスク感知テクノロジーで引っかかった高リスク予約のマニュアル検査の拡大や、パーティーハウスに迅速に対応する専門チームの設置などを行い、レビューのプロセスも加速させることで、安全性を高める対策を取るようだ。

 アメリカでは、結婚前の独身最後の夜のバチェラー・パーティーなど、「仲間でどんちゃん騒ぎ」をする際にAirbnbで場所をレンタルすることなども問題視されていた。今後の同社のセキュリティー強化への動きが注目される。

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