ストレス過多の味方! 「重い毛布」トレンドで米寝具市場が熱い

ストレス過多の味方! 「重い毛布」トレンドで米寝具市場が熱い

ストレスは万病の敵。少しでもストレスを軽減するための商品は星の数ほどあれど、数年前から注目されている「重い毛布(Weighted Blankets)」の市場の成長が止まらない。大手もキックスターター企業も入り乱れ、重い毛布が次々と市場に登場。今年のクリスマス商戦の目玉商品のひとつになることは間違いなさそうだ。


ハグされているような安心感で快眠が得られる

Rocabi

画像提供:Rocabi

 「ストレスがひどくて深く眠れない」、「眠りが浅く、脳も体も休まらない」と感じている人が多いのは、アメリカも日本も同様。運動したり、カフェインを控えたり、瞑想をするなど、ストレスを軽減できる方法を積極的に探す人たちを中心に広く支持されている商品のひとつが「ウェイテッド・ブランケット」(Weighted Blankets/重い毛布)」だ。各自の体重比率に合わせて選んだ重さの毛布を掛けて寝ると、そうでないときよりも深く眠れるというのである。

Rocabi

画像提供:Rocabi

 2017年にクラウド・ファンディングの「Kickstarter」で独自の重い毛布を公開して以来、総プレッジ額で4.7ミリオン・ドル(約5.1億円以上)を叩き出している「Gravity Blanket」をはじめ、Rocabi社の約9キログラム(20パウンズ)毛布(写真$189、日本円で約20,000円)や、YnM Weighted Blanket (重さや大きさにより$65〜$200、7,000円~22,000円)など、様々な「ウェイテッド・ブランケット」が市場に溢れ、ストレスを軽減したい大人用から情緒不安定な子供のためにサイズや重量が異なる様々な種類が出回っている。

 各メーカーは、この適度に重量がある毛布を体にのせると、ストレスや不安感が軽減させるだけでなく、不眠症も改善されると謳っており、利用者の多くが「まるで誰かにハグされているような安心感が得られる」とコメントしている。その何ともいえない心地よさが、張り詰めた気持ちをリラックスさせてくれるようだ。

重い毛布ゆえ、寝ている間の動きも節制

 寝相が悪い人は眠りが浅いとも言われるが、この毛布をかけて寝ると、寝返りは普通に打てるものの、その回数はかなり減るという。同じような姿勢を保って眠ることで深く眠れるらしい。

 各メーカーはこぞって、大人はもちろん、落ち着きがない子供たちにも効果的だと謳っており、小さなサイズや重量が軽い毛布の品揃えも市場に溢れている。アメリカでは歯科医の治療の際や、病院でレントゲン写真を撮る際などに、重い毛布に似た掛け布を体にかけることがあるが、『ジャーナル・オブ・ザ・フォーモサン・メディカル・アソシエーション』誌は、「これも患者を落ち着いた気持ちにさせる効果がある」としている。

 このようにその効果は評価されているものの、ひとつ困った点は「暑い日には熱がこもりすぎる」こと。冬は良くても夏には使いにくいということで、各社、この毛布の「クール・バージョン」の商品開発にも余念がない。

 米国立衛生研究所によると、5,000〜7,000万人のアメリカ人が睡眠の悩みを抱えているとされる。睡眠は毎日のこと。この毛布のトレンドはさらに市場を拡大していきそうだ。

この記事の寄稿者

関連する投稿


犬好き同士の出会い系アプリ登場! デートは愛犬と一緒に

犬好き同士の出会い系アプリ登場! デートは愛犬と一緒に

犬を飼っている人や、犬が好きな人を対象にした出会い系アプリ「WOWZER」。これを始めたのは、全米で最も犬にフレンドリーだといわれる都市シアトル在住の愛犬家2人だ。犬と一緒に生活したい人同士をマッチングするアプリとは?


ビールのお供にドーナツ! 高カロリー・マッチングは流行るのか?

ビールのお供にドーナツ! 高カロリー・マッチングは流行るのか?

アメリカ生活には欠かせない食べ物のひとつ、ドーナツ。子供たちだけでなく、大人も大好きなスイーツだ。「おやつ」のイメージが強いドーナツだが、ビールと合わせてドーナツを楽しむことをトレンドにしようと頑張る人たちがいる。


マインドフルネスの味方! テックな瞑想クッション

マインドフルネスの味方! テックな瞑想クッション

「マインドフルネス」という言葉がアメリカに浸透して久しいが、「マインドフルネス」を手に入れるために最も推進されているのが「瞑想」だ。グーグル社などの大企業や米軍など、生産性の向上のために精力的に瞑想を取り入れている組織も多い。そんな中、慣れない人でもすぐに深い瞑想に入れるように開発中の商品が早くも話題になっている。


アメリカでも人気のタピオカ・ドリンク とうとうアルコール入りも

アメリカでも人気のタピオカ・ドリンク とうとうアルコール入りも

日本でも大人気のタピオカ・ミルクティー。アイスティーをはじめとするタピオカ入りドリンクの人気がアメリカでも沸騰し、全米に様々な店舗が現れている中、各社が斬新なブランド・イメージや独自メニューを打ち出して競争している。


行き先不明。「逃避行」を応援する旅行代理店が話題に

行き先不明。「逃避行」を応援する旅行代理店が話題に

アメリカには、驚くような経験を、驚くような手法で提供してくれる旅行サービス会社がある。一体どんなサービスなのか?






最新の投稿


あなたの作品が永久保存される「スケッチブック・プロジェクト」

あなたの作品が永久保存される「スケッチブック・プロジェクト」

ニューヨークの「ブルックリン・アート・ライブラリー」が主催する「スケッチブック・プロジェクト」。これまでに世界101カ国から16万人を超えるクリエイターが参加している、ユニークなアート・プロジェクトとは?


米大統領選ガイド(4)「フェイスレス・エレクターとは?」

米大統領選ガイド(4)「フェイスレス・エレクターとは?」

2020年11月3日に実施される米大統領選挙。トランプ現大統領率いる共和党とリベラルな民主党が政権奪回を争う選挙戦は、その後の世界情勢にも大きく影響するが、米大統領選のルールはかなり複雑だ。そこで、米大統領選を2000年から取材しているジャーナリスト・西森マリーによる、どこよりも分かりやすい解説をお届けしよう。


「えっ、そうなの?」 日本とは全く視点の異なるアメリカでの家探し(3)

「えっ、そうなの?」 日本とは全く視点の異なるアメリカでの家探し(3)

NYやLAなどの沿岸都市部に比べると、圧倒的に知られていないアメリカ南部。その文化、習慣、宗教観などをケンタッキー州よりジョーンズ千穂が紹介するコラム『アメリカ南部のライフスタイル』。「アメリカでの家探し」の第3回目、今回は新築の家を購入する際に気をつけたいことを説明しよう。


今どきのアメリカ、コメ事情

今どきのアメリカ、コメ事情

アメリカの名門エモリー大学で28年間、教鞭をとってきた著者が語る、アメリカの日常と非日常。今回は日本人の心、お米について。アメリカ国内における米事情を紹介しよう。


今週の神秘ナンバー占い(2019年12月6日~12日)

今週の神秘ナンバー占い(2019年12月6日~12日)

当たりすぎて怖い? ロサンゼルスを拠点に多くのセレブリティを顧客に持つ運命鑑定家、サラ・セイヤスがお届けする今週の神秘ナンバー占い。神秘ナンバーとは、東洋数秘術、西洋数秘術、アステカ秘術など複数の占術をベースに導き出す、運気を読み解く数字のこと。あなたの運勢はどのように変化する?!


アクセスランキング


2
【エッセイ】エッグノックとはどんな飲み物?

【エッセイ】エッグノックとはどんな飲み物?

【ライフ&カルチャー】会社勤めのコラムニスト デイビッド・アンドリューズ

4
読書と保守とリベラルと

読書と保守とリベラルと

【政治・社会】ビジネス&出版プロデューサー グッドイヤー ・ ジュンコ

5
軍人たちが行う積極的な「第二の人生設計」

軍人たちが行う積極的な「第二の人生設計」

【ライフ&カルチャー】アメリカ国防総省キャリア カイゾン・コーテ

>>総合人気ランキング