全米初!オレゴン州、運転免許証で第3の性選択が可能に!

全米初!オレゴン州、運転免許証で第3の性選択が可能に!

引用元『Male, female or X? Oregon adds third option to driver's licenses』 :https://www.reuters.com/article/us-oregon-lgbt-license-idUSKBN196300


 オレゴン州で15日、運転免許証の性別欄に男女以外の性別が加えられることが決まった。この第3番目の性別とは「男女どちらでもない」というカテゴリーで、これまでは免許証の個人名の横に表記される表記は「M」(Male=男性)または「F」(Female=女性)だったが、7月からはこれに「X」(どちらでもない)が加わることになった。

 運転免許証に第3番目の性別の記載が採用されたのは、全米で初めて。これにより、トランスジェンダーの支援グループなどは、「性別を選ばない人たちが、ようやく法的にも社会的にも認められる一歩を踏み出した」と話している。この性別の新カテゴリー「X」は、トランスジェンダーのためだけでなく、生まれながらに性別のアイデンティティを持たない人や、後天的に自分の性別を決めないことにした人など、男女のどちらでもないと考えるすべての人々が選べるカテゴリーだ。

 しかし、リベラル派が多数を占めるオレゴン州とは異なり、たとえば保守派が多数を占めるノース・カロライナ州では現在、トランスジェンダーは公共トイレを利用できないように制限する法律を作ろうとしている(編集部注:日本では小さな飲食店で店舗に客用トイレがひとつしかないこともあり、ユニセックスのトイレは以前から存在しているが、アメリカでは男女どちらも使用できるトイレの出現は最近の傾向)。
 
 2015年に、運転免許証の性別と見た目の性別が一致しない2万人のトランスジェンダーを対象に調査した結果、そのうち3分の1にあたる人々が差別や嫌がらせなどを受けていた。そういう背景からも今回のオレゴン州の新しい試みはアメリカ社会にとって大きな一歩になると予想される。

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