非営利団体追跡サイトが保守系団体に「ヘイトグループ」の烙印

非営利団体追跡サイトが保守系団体に「ヘイトグループ」の烙印


 チャリティーの国アメリカには慈善団体が多く、そのほとんどが企業や財団、個人からの寄付で賄われている。税金控除対策を兼ねて寄付を行う企業なども多く、寄付先としてふさわしい団体を選ぶ際に利用する慈善団体情報サイト「ガイドスター」による評価は、寄付で賄われている多くの非営利団体に直結するため、大きな意味を持つ。

 そのガイドスターが、46のキリスト教保守団体を「ヘイトグループ」に指定したことで、保守系指導者たちの批判をあびている。同サイトは左派系団体の南部貧困法律センター( SPLC )が作成した「ヘイトグループ」のカテゴリーを慈善団体評価情報として取り入れたため、保守系の46団体が「ヘイトグループ」の烙印を押された。46団体はガイドスターの代表兼CEOのジェイコブ・ハロルド氏にヘイトグループの烙印を取り消すよう書簡で訴え、保守派を狙った他のテロ事件の犯人がいずれもSPLCと関係していたことにも言及し、その影響を憂慮すべきだと抗議した。
 
 ガイドスターのスポークスマンは『デイリーシグナル』の問い合わせに対し、「近日中にサイト内の表記を変更する」と回答している。今や日常語になってしまった「ヘイトグループ」を、Red とBlueはどう考えるか?

出典 保守系ニュースサイト『Daily Signal』
元記事「Nonprofit Tracker Smears Dozens of Conservative Organizations as ‘Hate Groups’」
http://dailysignal.com/2017/06/21/nonprofit-tracker-smears-dozens-of-conservative-organizations-as-hate-groups/

RED: 民主党という最も大きな“ヘイトグループ”を忘れるな
「Don't forget the biggest "Hate Group" of them All: The Democrat Party」

 アメリカの左翼は、我々の社会に向けた拡声器を独占しているようだ。つまり左翼は、メディア、大学、ハリウッドをコントロールしているということだ。そのおかげで彼らは、何の根拠もなしに保守系団体を「ヘイトグループ」だと決めつける資格があるように思っている。しかし、そんな馬鹿者らも事実から逃れることはできない。

【事実その1】アメリカの民主党は、奴隷制度を擁護し支えた政治団体である。1865年にアメリカ南北戦争が終結するまで、民主党は北部と南部の両方で奴隷制度を支持した。奴隷制に反対したのは北部の共和党(保守派)だけだ。

【事実その2】アメリカの民主党は1877年から1964年にかけ南部の州において、黒人差別法(Jim Crow Segregation)を支持した。

【事実その3】1924年の民主党大会に参加した何百人もの代表が、当時黒人とカソリック教徒に対する暴力を提唱していたKKK(クー・クラックス・クラン)のメンバーだった。

【事実その4】民主党議員の75%以上が1964年の公民権運動に反対した。公民権運動は性別や人種を理由に雇用、昇進、解雇してはならないという、アメリカ憲法修正第14条の主義として承認された。

 民主党諸君、おめでとう。歴史的に「ヘイトグループ」と言える政党は、君たちだけだよ。


BLUE:メッセンジャーを責めるのは筋違い
「Shooting the Messenger」

 同記事で抗議しているのは、非営利団体を監視するグループが、いくつかの保守的な団体を「ヘイトグループ」とマークしたことにある。しかし、マークされた団体のうちのひとつは、白人至上主義組織だ。白人至上主義の団体はヘイトグループのカテゴリーに入らないだろうか?

 もうひとつの抗議は、ヘイトグループとマークすることは、人々にその団体のメンバーに暴力を振るうことを奨励することになる、というものだ。白人至上主義者は、言葉や行動で他の人に暴力を振るうように奨励したことが、これまでにないとでも言うのだろうか?

 この記事が奇妙なのは、46団体を健全な課題をもつ保守グループと、公然と白人至上主義を掲げるグループとに区別することなく、ヘイトグループのラベルを付けたことだけを抗議していることだ。もしも本当にヘイトグループでないのなら、なぜその団体の活動内容を紹介しないのだろうか?

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

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この記事の寄稿者

「市民の声」を分かりやすくお届けする公式企画。分断が進むアメリカで、対立する思想を持つ市民はひとつのニュースをどう読むのか?
 対立する思想を持つ市民たちによって深まるアメリカの「分断」。アメリカには二大政党の共和党(保守)と民主党(リベラル)があるが、それぞれの政党支持者は、どれだけ考え方が異なるのだろう?人口で見ると保守派、リベラル派の比率は約半々で、両者のものの考え方は、水と油ほど異なると言われている。日本からはあまり分からない「普通」のアメリカ人たちの思想の傾向。
 この連載では保守派共和党の公式カラーである赤、リベラル派民主党の青をタイトルに、アメリカ国内で報道された「ひとつの記事」に対して、保守派(赤)とリベラル派(青)のアメリカ人がそれぞれのどんな見解を示すかを対比するBizseedsイチオシの連載・特別企画!

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