「レズビアン行進」の不都合をスクープしたベテラン記者はアウト

「レズビアン行進」の不都合をスクープしたベテラン記者はアウト


 先月24日にシカゴで行われたLGBTQ(性的マイノリティー)のイベント「ダイク・マーチ」(編集部注:ダイクとはレズビアンのこと)で、虹にユダヤを象徴するダビデの星がデザインされた旗を掲げて参加したユダヤ人女性3人が行進から立ち退かされ、それを『ウインディー・シティ・タイムズ』紙がスクープした。記事によると退去の理由は、イベントは「反シオニズム」の行進であり、ユダヤを象徴するシンボル旗は他の参加者を不快にさせる、というものだった。報道の数日後、その記事を書いたグレッチェン・ハモンド記者は突然、上級編集者のポジションから営業部門に異動させられた。『The Algemeiner』紙の問い合わせに対して同記者は「この件については誰にも話してはいけないと会社から指示されている」と答えている。行進の主催者から新聞社に記事に関して苦情が入ったという話も聞かれており、ベテラン記者の突然の配属替えは、外からの圧力に屈した結果ではないかと関係者はいぶかっている。Red とBlueはこの出来事をどう見るのだろうか?

出典『The Algemeiner』紙
元記事「Award-Winning Journalist Who Broke Story of Jewish Women Barred From Chicago ‘Dyke Mach’ Removed From Reporting Duties」:https://www.algemeiner.com/2017/07/10/award-winning-journalist-who-broke-story-of-jewish-women-barred-from-chicago-dyke-march-removed-from-reporting-duties/

RED: 『ウインディー・シティ・タイムズ』はアメリカ左翼主義の古典的な例
"Windy City Times: classic illustration of American Leftism"

 左翼主義、共産主義、社会主義と、その友達であるジャーナリズム集団、学界、エンターテイメント業界は恥を知るがいい。社会の不調和を作り出す助けをしているのは彼ら自身だということを指摘されるべき時が来たと言える。こいつらは結束や真実、同胞愛、法のもとの平等を信じていない。少なくとも私が見る限り、奴らは同性愛者(人口の0.3%)、左翼主義黒人(おそらく人口の6~8%)、イスラム教徒(人口の1%以下)を何よりも重要で特別なグループとして選んでいる。奴らのような左翼は、インド・ヨーロッパ語を祖先とするほぼすべてのアメリカ人や、ユダヤ系アメリカ人、アメリカ人キリスト教徒、トランプ支持者たちと調和し、結束することにまったく興味を持っていない。

 この記事は、ウインディーシティ(シカゴの愛称)でプライド行進を行なった団体、シカゴのゲイたちに降りかかってきた。彼らは、ダビデの星がデザインされたユダヤのプライド旗を掲げたユダヤ人同性愛者とその支持者には行進に加わって欲しくなく、そのことが暴露されてしまった。記事を書いた『ウインディーシティ・タイムズ』の記者は、この事実が左翼たちの現実にそぐわなかったため配属を変えられた。左翼どもが何を望もうと勝手だが、そろそろ自分たちの現実の姿に正直になるべき時ではないか。


BLUE:メディアを黙らせるのは独裁者のやり方
"Gagging the Media Is for Dictators"

 アメリカには様々な異なる信念を持つ多くの人がいる。そして、どんなに多様な人々を受け入れようとしても、そのグループに快適かつ安全に所属するには、あまりにも価値観や好みが違いすぎる人が必ずいる。ほとんどの場合において、その違いは構わない。例えば、チェスをしない人がチェスクラブに入ったとしたら、その人自身にもクラブにも、どちらのためにもならないことを同じだ。

 レズビアン行進においても、それと同じことが言えるだろう。シカゴ市民はレズビアンの住民たちが仲間と一緒に行進を楽しむことを歓迎している。多くの異なる政治的な意見の相違にもかかわらず、アメリカ人は常に「世の中は持ちつ持たれつ」だと信じている。

 今年は数人の女性が、レズビアンの行進で旗を降ったことで、その行進から退去させられた。このニュースをレポートしたジャーナリストは、記者の職から外された。とはいえ、これがレズビアンの行進に関する最悪のニュースだという事実は、アメリカが今までよりも、はるかに寛容になってきているということでもある。「互いに許しあって生きて行く」精神が多くの人々にも浸透してきたと言えるだろう。ただし、これを報道したジャーナリストが罰せられることは、認められるべきことではない。旗を持っていた女性に退去を命じ、それが記事になったことで怒ったレズビアン行進の組織委員は、そうやってメディアを黙らせることは、自分たちを黙らせて満足する人々が使うのと「同じ手法であること」を認識するべきだ。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

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この記事の寄稿者

「市民の声」を分かりやすくお届けする公式企画。分断が進むアメリカで、対立する思想を持つ市民はひとつのニュースをどう読むのか?
 対立する思想を持つ市民たちによって深まるアメリカの「分断」。アメリカには二大政党の共和党(保守)と民主党(リベラル)があるが、それぞれの政党支持者は、どれだけ考え方が異なるのだろう?人口で見ると保守派、リベラル派の比率は約半々で、両者のものの考え方は、水と油ほど異なると言われている。日本からはあまり分からない「普通」のアメリカ人たちの思想の傾向。
 この連載では保守派共和党の公式カラーである赤、リベラル派民主党の青をタイトルに、アメリカ国内で報道された「ひとつの記事」に対して、保守派(赤)とリベラル派(青)のアメリカ人がそれぞれのどんな見解を示すかを対比するBizseedsイチオシの連載・特別企画!

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