アメリカの学生たちの夏 3カ月のバケーションでサマーキャンプ!

アメリカの学生たちの夏 3カ月のバケーションでサマーキャンプ!


 夏休み───それはアメリカの若者、主に学生が一年で一番楽しみにしている一大イベントだ。アメリカでは学校の新年度が9月始まりということもあり、夏休みは年度と年度の間にある休み。新たな学年のスタートを待つ、日本でいう春休みのようなものだ。一般的にアメリカの学校の夏休みは6月の始めから8月の終わり頃まで、合計して約3カ月。この圧倒的な長さも影響し、この3カ月間の時間の使い方は日本人の若者とは大きく異なる。

 日本の小中高校では休み中に宿題がたくさん出る傾向があるが、アメリカの学校は夏休みの宿題は比較的少ないケースが多い。考えられる宿題は、「サマーリーディング」くらい。学校から指定されている本や自由に自分で選ぶ図書を1冊から5冊くらい読むという課題だ。

 宿題も少なく、休みは3カ月もある。アメリカの学生は一体、その時間に何をするのだろう?と疑問に思う方も多いだろう。小さい子供から高校生まで、一番人気の夏のアクティビティといえば「サマーキャンプ」だ。私の知り合いの間で主流だったのは、小さい時から5年以上、毎年同じサマーキャンプに参加するケース。学年も区切られていて、毎年同じメンバーと再会して6週間ほど一緒にいろいろなアクティビティに参加するのだ。高校生にもなれば、それまで自分がずっと参加していたサマーキャンプのカウンセラーになる若者が多い。いわば、キャンプに参加する小さい子供達のメンター役となるわけだ。

 サマーキャンプには様々な種類があり、スポーツ専門、ボランティア活動がメイン、ダンスの集中キャンプのようなものなども少なくない。個人的に私が面白いなと思ったキャンプは、 バーモント州のミドルブリー大学が実施している語学集中キャンプだ。私の友人はそこのフランス語のキャンプに参加し、キャンプが終わる頃にはかなり語学力が上達した。他にもいくつかの語学のオプションがあり、キャンプの途中では中国語グループ対スペイン語グループがクイズの対抗試合をするという、語学対抗オリンピックなどもあるそうだ。ひと夏でひとつの言語をマスターできるとは、学生たちに限らず、誰もが興味が持ちそうな魅力的なサマーキャンプだと思う。

 夏休みのアクティビティで、サマーキャンプの他に主流なのがボランティア活動、英語でいうと”Community Service” (コミュニティーサービス)だ。地域のボランティア団体に参加する子供達や若者も多いが、海外の発展途上国へ行ってボランティア活動をしながら、その国の文化に触れるプログラムなどに参加する若者も多い。行き先で主流なのはメキシコ、ジャマイカやカリブ海の島国、フィジー、ガーナ、ベトナム、タイなどだ。発展途上国でボランティアをし、その国のコミュニティーを助けるのがプログラムの目的だが、一番の恩恵はそれに参加することで視野を広げ、恵まれた日常に感謝できるようになることだろう。

 思い切っていろいろなことにチャレンジできるアメリカの長い夏休み。それは世界中の学生が一度は経験してみたいと願う、人生で最高のバケーションかもしれない。

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この記事の寄稿者

1997年生まれ、21歳。東京都出身。青山学院初等部・中等部を卒業後、米国バージニア州の女子校、St. Margaret’s Schoolに2年通う。2015年にコネチカット州のWestminster Schoolに転校し、卒業。現在はニューヨークにあるコロンビア大学・バーナードカレッジにて都市計画と国際関係、教育を専攻し、国際貢献の分野を志している。

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