トランプ大統領 白人至上主義集会には批判コメントせず、火に油

トランプ大統領 白人至上主義集会には批判コメントせず、火に油


 アメリカ東部バージニア州シャーロッツビルで12日、集会を開催した白人至上主義や極右思想を掲げるグループ数百人と、それに反対する市民たちの間で激しい衝突がおきた。地元警察の介入により集会は解散させられたが、帰路につく反対派たちが集団で歩いているところへ、同集会に参加していた20歳の白人男性が自らの車を運転して突っ込み、1人が死亡、19人が負傷した。車を運転していたジェームス・フィールド容疑者は殺人などの疑いで逮捕された。さらに警戒中の警察ヘリコプターが墜落し、警官2名が死亡した。

 この惨事を受けて、トランプ大統領は「今すぐに憎しみ合うことをやめ、共に集うべき。我が国の傷を癒さなければならない」と述べた。しかし、これまでの歴代大統領とは異なり、この声明でトランプ大統領が白人至上主義グループの集会が行われたことや、大きな社会問題である人種差別について一切言及しなかっただけでなく、「複数の側(on many sides)に問題があった」という言い方をしたことで、大手メディアはもとより、ウエブサイトメディアやSNSが炎上。大統領の党派である保守派共和党の重鎮、マケイン上院議員も「白人至上主義などはアメリカの愛国心に反している」と厳しく批判し、それに続くように共和党議員の多くが「白人至上主義は許されてはならない」という主旨の発言をツイッターで発信した。

 大統領が白人至上主義などについて批判も言及もしなかったことを受けて、以前から取り沙汰されているトランプ大統領の父、フレッド・トランプ氏が、全米最大の白人至上主義集団クー・クラックス・クラン(KKK)の集会に1927年に参加して逮捕されていた事実が再度注目され、そのときの逮捕記事を各紙が再び紹介している(こちら)。

 今回の大統領声明が、前夜に同州で開催された白人至上主義集会の直後ではなく、1日遅れて発表されたことにも批判が寄せられる中、大統領が次に出す声明の内容が注目されている。

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