トランプ大統領のツイートでアマゾン株、1日で約5,500億円も下落

トランプ大統領のツイートでアマゾン株、1日で約5,500億円も下落


 アマゾン・ドットコム社の株価が、トランプ大統領が同社を名指しで批判したツイートによって、1日で50億ドル以上(約5500億円)も下落した。

 トランプ大統領は水曜に「アマゾンは税金を支払っているアメリカの他の小売業者に膨大なダメージを与え、多くの仕事が失われている」とツイートし、そのツイートがシェアーされた数分後から、同社の株が0.9%も下がった。トランプ大統領がアマゾン社を批判するのは今回が初めてではないが、たったひとつのツィートで株価にこれほど影響が出たことと、トランプ大統領がそのツイートを行う狙いが話題になっている。

 アメリカでは州によって州税が異なり、全50州のうち45州とワシントンDCに州税がある。アマゾン社はそのすべてにおいて税金を支払っているが、トランプ大統領は以前にも同社の税金の支払い方を批判している。最近では、サウス・カロライナ州が同社のプラットフォームを使用して商品を販売する第三者の売り上げに対する税金の支払いに関する申し立てを裁判所に提出している。

 主要メディアを嫌うトランプ大統領は、以前よりアマゾン社のジェフ・ベゾスCEOが大手新聞社『ワシントンポスト』紙を所有していることを、「政治に影響力を与えたいからだ」と批判しており、同紙を「フェイクニュース」だと何度もツイートしている。7月後半には、シリアを攻撃した際の同紙の記事のことを「あの『アマゾン・ワシントンポスト』紙は事実を偽造した」などとツイート。また、昨年の大統領選の最中には、「もし自分が大統領になれば、アマゾンは問題になるだろう」と発言をしたこともCNBCが報道している。

 ちなみに当のトランプ大統領は、自身の納税報告書を現在も開示していない。しかも選挙中に18年間も州税を支払わなかった可能性があることを言及された際には、 「税金を払わないのは賢い」と発言して話題になったという背景がある。

引用元:Amazon Stock Market Value Drops by $5 bn after Single Tweet by Trump
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