投資の真の醍醐味は自分の夢を「現実」のものにすること

投資の真の醍醐味は自分の夢を「現実」のものにすること


 「投資の成功の秘訣を一言で言うなら?」と尋ねられたら、私は、「人生の目的を考え、公式に沿い、心を迷わせないという基本に忠実であること」と答えるだろう。当連載で今までに述べて来たいくつかの重要な点を一言で言い表すなら、このシンプルな表現に尽きる。基本事項に関しては過去のコラムにもう少し詳しく述べてあるので、ご興味ある方はこちらを読んでいただくとよいかもしれない。

 どんな芸でもまず「型」から入る。武芸家はひたすら師匠を真似、稽古を繰り返し、「黒帯」や「名取」を取得していく。その後も一生稽古を繰り返し、「あの人の芸」と呼ばれる独特の味をもつ達人になっていく。

 私の元々の専攻は音楽・演劇であるが、作曲やジャズのようなクリエイティブで自由だと思われる分野も、音階やリズムの基礎など最初は「型」をひたすら練習するものだ。「型」が身についているからこそ、その後、センスも即興も広げられ、その人のスタイルとなる素晴らしい演奏が出来るようになる。

 投資も同じように、「公式(型)」を習得した後は、いろいろな技術を組み合わせて、その人なりの「アート」にして行ける。私も「私の芸」と言える独特のものを極めるべく、稽古を続行中である。私が、「投資のアート」が素晴らしいと思うのは、それが夢を実現することの出来る芸でもあるからだ。金銭的に潤うことは、まず第一章の実現である。当連載一回目のコラムにも書いたが、私が投資をすることで実現したかった夢は、「人生を旅する時間」を得ることで、その夢は少しづつ実現しつつある。前から妻と夢見ていた、ひと夏かけての図書館巡りのドライブ旅行は、ついに今年決行できた。

 そして第二章、第三章……。現実に巨大な富を得ることが出来たら、何をしたいだろう? 何をもって「巨大な富」とするだろうか? その目標にたどり着いたら、どうしたいか? その時の自分の夢は何なのか? 投資を身近に考えることは、「自分の本質」を深く考えることでもある。家族の夢をヘルプし、さらに夢をかなえられる余裕があるとしたら……? 私は半世紀以上生きてきた間に、たくさんの人にお世話になった。そのことに感謝して、みんなが幸せになるプロジェクトに使えたら……と思う。将来の夢を、いろいろ楽しく考える余裕ができたのも、投資に出会ったからである。

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この記事の寄稿者

ローレンス・クリエイティブCEOとして、投資・ビジネスに特化した英語学校「ローレンス・インスティテュート」を運営。米ワシントン州のグリーンリバーカレッジで大学進学集中ESL科での教員経験から、日本人の英語指導には定評がある。ハワイ大学演劇科修士課程・博士課程修了後、1990年代には日本国立能楽堂内の国際演劇協会の職員として能楽の研究、学会誌の編集に携った経歴をも。The Japan Time、東洋経済オンラインニュース英語版『Tokyo Business Today』など寄稿多数。学校運営、投資家を続けながら、妻と世界中の図書館巡りを楽しんでいる。
著書:『ペンタゴン式 諜報員の英会話習得術』(講談社)

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