タイムズスクエアに20トン超の砂糖の山 子供の食生活に警鐘をならす

タイムズスクエアに20トン超の砂糖の山 子供の食生活に警鐘をならす


 ヘルシー志向のスナックを製造販売するカインド(KIND)社が、8月22日、ニューヨークのマンハッタンの中心地タイムズスクエアで、重量にして4万5千485パウンド(約20トン)もの砂糖を積みあげるというイベントを行った。これは「全米の子供たちが5分間毎に消費している添加糖分の総量」に当たる。その膨大な量の砂糖を目に見える形で示すことで、人々が子供の食生活を考えることを狙ったものだ。

 添加糖分は遊離糖類とも呼ばれ、食品や飲料の加工調理中に加えられる糖類のほか、はちみつ、シロップ、果汁、濃縮果汁など天然に存在する糖類も含む。これらの糖分を摂り過ぎると肥満に繋がるだけでなく、心臓疾患による死の危険が増すという研究結果もある。

 アメリカ心臓協会(AHA)は、子供が一日に摂取する添加糖分を100カロリー(小さじ約6杯分)以下にするよう勧めているが、実際の摂取量はそれよりもはるかに多い。2015〜2020年版「米国人のための食生活指針」のデータによると、アメリカの子供たちは一日平均270カロリー以上の添加糖分を消費しており、そのほとんどは甘味飲料からである。標準的な9歳児は、毎年、自分の体重相当の添加糖分を摂取している、とカインド社は見積もっている。

 添加糖分の一番の問題は、それが栄養価のない「エンプティー・カロリー」である点だ。カインド社の健康生活専門家で登録栄養士のステファニー・ペルッツァ氏は、「子供たちの食事から、栄養がないのに過剰なカロリーがある添加糖分を減らせば、果物・野菜・全粒粉など栄養豊富な食物を選ぶ機会が増えるはず。今回のイベントによって、特に子供をもつ親たちが十分な知識をもって慎重に食事を選ぶようになることを望んでいる」と語っている。

引用元:Over 45,000 Pounds of Sugar Dumped in Times Square Illustrates Alarming Child Health Trend
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