ビジネスでも活用度大!「出会いアプリ」は恋愛だけに限らない

ビジネスでも活用度大!「出会いアプリ」は恋愛だけに限らない


 この数年、ソーシャル・メディアによる宣伝力が何よりも増していることは誰もが実感しているが、今では一般市民の仕事やキャリア構築にまでそれが影響している。市場で顧客や仕事を得たいならば、ソーシャル・メディアを使用することは今や、必須であると言えるだろう。

 例えば「終身雇用」というような概念が社会になく、日本よりも転職することが一般的なアメリカでは、「LinkedIn」のプロフィールを持つことは欠かせない。なぜなら、「LinkedIn」は全世界に向けた個人の「名刺」に等しいからだ。その名刺の価値が膨大だからこそ、マイクロソフト社は262億ドル(約2.8兆円)もかけて買収した訳だ。

 この「LinkedIn」からヒントを得て、2015年からスタートしたアプリ、「Shapr」は、「LinkedIn」と同じ「プロフェッショナルの出会い」、「ビジネス・ネットワーキング」という大きな市場で戦っている。「LinkedIn」という巨人に比べると、「Shapr」はこっそりと健闘中というレベルではあるものの、私個人の見解としては、同アプリは人々の予想以上に、人と人をつなげる力を秘めていると思う。

 「Shapr」は人工知能(AI)のアルゴリズムを使用して、各人の「趣味」、「仕事」、「その他の興味」を組み合わせてマッチした相手との出会いを実現するアプリである。私も実際にこのアプリを使ってみたが、二週間以内にまったく知らない人とのマッチングが実現し、Google Hangoutで多岐に渡って共通の趣味について会話することができた。仕事のネットワーキングを広げるため(もしくは職探し)のアプリなのだから、私が会話をした相手とは仕事の範囲こそ同じでも、趣味まで共通している保証などないはずだったが、そうではなかった。「人工知能の力」は侮れない。そのすごさに心底、驚いてしまった。「株」と「不動産」にはじまり、「心理学」、「著作」、「デッサン」など、興味のあるエリアの共通項も多く、とても幅広い話ができたことで、表面的な挨拶だけで終わらないようなネットワーキングを構築することができた。

 このアプリの使い方は簡単で、恋愛系出会いアプリの「Tinder」と同様、まず自分のプロフィールを作ればいい。そうすれば、人工知能があなたに「会いたそう」な人のプロフィールを勝手に表示してくれる。それに対して「会う」か「会わない」かを、選ぶだけでマッチングが成立する。こんな簡単な操作だけで、今まで知らなかった話の合う人たちと出会えるわけだ。ソーシャル・メディアを通して、他のプロフェッショナルたちとの出会いを求めている人は、是非このアプリを一度、使ってみて欲しい。

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