幼稚園でトランスジェンダーについて議論?

幼稚園でトランスジェンダーについて議論?


 カリフォルニア州ロックリンの幼稚園で、子供向けのトランスジェンダーの書籍をクラスで読んだことに対し、教育委員会の席で親からの抗議が殺到した。問題は、幼稚園の教師がトランジション(別性への移行プロセス)中のトランスジェンダーの生徒が持ってきた『I am Jazz(私はジャズ)』という書籍を含む2冊のトランスジェンダー関係の本を、クラスで生徒に紹介したことに発する。会場は詰めかけた保護者で満員。なかには、「いつか自分が男の子になるのではないか」と混乱し、帰宅して泣き出した娘の話を感情的に訴える親もいた。担当教師はトランスジェンダーに対して生徒の理解を促し、生徒を支援しようという意図があったと主張している。

 その書籍を紹介することが事前に保護者に知らされていなかった点が最重要視されたが、同学校区では、性教育とは異なり、トランスジェンダーの話題は親への事前通知を必要とされていなかった。今回のことを受けて、カリキュラム以外の教材がどのように扱われるべきかについて翌月改めて話し合われることになった。保守とリベラルの意見が分かれるトランスジェンダー教育。RedとBlueの意見は?

出典 『CBS Sacramento』
元記事: Rocklin Parents Grill School Board Over Transgender Discussions In Kindergarten

RED: 愚かな幼稚園教師は5歳児が服装倒錯者だと考える
“Idiot American Kindergarten Teacher thinks 5 year old kids are transvestites”

 おそらくアメリカに希望はあるだろう。我々のカルチャーは完全に道を見失ってはいないようだ。

 他にも似たような事例はある。ある左派の幼稚園教師が、5歳児のクラスにトランスジェンダー主義を導入してもよいと考え、クラスの少年が女物の服を着るのを許し、子供たちが自分の性別を選べることを実証してみせたことがあった。言うまでもなく保護者達は怒ったし、怒る権利がある。幼稚園にトランスジェンダーの課題を持ち込むこと自体が適切ではないことはもちろん、そもそも子供たちはそれを理解するには未熟すぎる。これは左派のナンセンスにすぎない。例えば、18歳以下の子供に思春期阻害剤やホルモン治療を受けさせることは、児童虐待に等しいだろう。その他の弊害に加え、これらの薬剤は子供を永久的に不妊にしてしまう。4、5歳、あるいは9、10歳の子、いや14、15歳の子でさえ、自らの残りの人生に悪影響を与える決定をするだけの成熟度があるというのだろうか?

 さらに、トランスジェンダーのナンセンスを好む子供が自殺を試みるリスクは、そうでない子供の10倍だ。平均的なアメリカ人の生涯における自殺未遂率は約4%だが、自分を「トランスジェンダー」だと考える人の自殺未遂率は41%と驚異的である。過去一世紀の間に特定の種類の人において、これよりも自殺率が高かったのは、唯一、第二次世界大戦中のナチの強制収容所におけるユダヤ人捕虜だけだ。いいかげんにして欲しい。トランスジェンダーは第3の性ではないし、生物学的な性でもなく、単なる精神の病だ。それ以外の何でもない。


BLUE:トランスジェンダー議論は、現代アメリカの事実
“Transgender Discussions Are a Fact of Life in Modern America”

 子供たちは何にでも疑問を抱くものだ。クラスの教科内容だけでなく、自分たちを取り巻く世界の出来事について、子供たちが理解できるように助けるのは、教師の仕事である。

 性のようなセンシティブなテーマの取り扱い方について、教師がすべての保護者を満足させるのは不可能だ。しかも、トランスジェンダーのテーマはわかりにくく、特定の人々を一瞬にして怒らせる話題でもある。

 しかし今回のように子供たちが周囲の世界について理解できるように明らかに努力している教師に対して、保護者たちは怒ったり批判するのではなく、援助の手を差し伸べるべきではないだろうか。保護者たちがトランスジェンダーについて学ぶことも賢明であり、そうすれば子供たちが興味を持った時に、知的で建設的な会話ができるだろう。
私たちを取り巻いているのは複雑な世界であり、それらを恐れなしに親と話し合えることは、子供の人生の重要な部分ではないだろうか。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

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この記事の寄稿者

「市民の声」を分かりやすくお届けする公式企画。分断が進むアメリカで、対立する思想を持つ市民はひとつのニュースをどう読むのか?
 対立する思想を持つ市民たちによって深まるアメリカの「分断」。アメリカには二大政党の共和党(保守)と民主党(リベラル)があるが、それぞれの政党支持者は、どれだけ考え方が異なるのだろう?人口で見ると保守派、リベラル派の比率は約半々で、両者のものの考え方は、水と油ほど異なると言われている。日本からはあまり分からない「普通」のアメリカ人たちの思想の傾向。
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