トランプ大統領の護衛、簡易トイレのレンタルに約77万円も!

トランプ大統領の護衛、簡易トイレのレンタルに約77万円も!


 トランプ大統領とその家族は歴代大統領とは異なる行動をとるため、その護衛をするシークレットサービスにも多大な経費がかかっている。大統領は8月に、ホワイトハウスが改装工事の間、「ワーキング・バケーション」と称して約3週間、ニュージャージー州のゴルフクラブ・リゾートに滞在した。そこにはシークレットサービスも随行したが、インペリアル化粧室社の豪華な簡易トイレのレンタル費用7,100ドル(約77万円)、ゴルフをプレー中の大統領を護衛するためにレンタルしたゴルフカートの費用だけで13,500ドル(約146万円)と、それにかかった経費が注目を浴びる結果となった。

 共和党の動向を調査する民主党政治活動委員会「アメリカン・ブリッジ21世紀」のスポークスマンは、「納税者による何千ドルという税金が、ドナルド・トランプにかかると文字通りトイレに流される」と発言。ちなみに、現大統領のシークレットサービスは、就任から8カ月で既に年間予算を使っている。護衛に当たる1,000人以上の要員の残業代が何百時間分も未払い状態だ。支払いには米議会の承認を得る必要があるが、果たして議会がこれを必要経費として了承するのだろうか。

出典『USA TODAY』
元記事:Secret Service spent $7,100 renting luxury portable toilets for Trump's Bedminster trip

RED: 護衛の経費に愚痴をこぼす左派メディアにいいことを教えてやろう
“The Leftist media complain about $7,100 the Secret Service spent to protect the President. Well I have got some news for them.”

 『USA Today』紙のジェシカ・エステパ記者は、ホワイトハウスによる無駄遣いから学ぶことがたくさんあったようだ。左派メディアの記者は、7,100ドルをさも大層なことのように報道する前に、もっと勉強するべきだろう。この高級簡易トイレには、明確な目的がたくさんある。確かに値段は高いかもしれないが、これはシークレットサービスの要員が、どこに行っても大統領の保護に必要な仕事を効果的に遂行できるように、レンタルされたものだ。

 現大統領が税金を無駄遣いしていると言いたいなら、次のことを考えてみて欲しい。2013年オバマ大統領は、愛犬の「ボー」が家族と一緒に休暇を過ごせるようにと、米海兵隊に命じてMV-22オスプレイ攻撃ヘリコプターでワシントンDCからマーサズ・ビニヤード島まで運ばせた。そのときの国防総省のコストは、燃料、パイロット、メンテナンス等を含めて、1時間に付きざっと10,000ドルだ。ちなみに、MV-22は24人の海兵隊員を戦闘に運ぶように設計された軍用戦闘機で、それがオバマ家の犬のバケーション便として運用(あるいは誤用)されたのだ。ざっと見積もって往復で40,000ドルを米国財務省から浪費したことになる。なぜ1日$40ドルを払ってドッグシッターを雇わなかったのか? 私にとってはどうでもいいことだが、エステパ記者は、トランプについての苦情欄を設ける前に、記者としてバランスのとれた意見を述べるべきではないだろうか。


BLUE:トランプ大統領職:期日以前に予算超過
“The Trump Presidency: Over Budget, Ahead of Schedule”

 アメリカのシークレットサービス要員は、すでに長時間の勤務をして2017年分の全予算を使い切っている。1,000人以上の要員が何百時間もの超過労働に対して支払いを受けていないのは、一体なぜか? それは、トランプがホワイトハウスといくつもある彼のリゾート地とを、不必要に行ったり来たりしているからだ。

 大統領就任以来、トランプは自身が所有するリゾート地であるフロリダ州のマー・ア・ラゴに7回、ニュージャージーのゴルフクラブに5回も出掛けており、ニューヨーク、マンハッタンにあるトランプタワーにも何度も泊まっている。トランプが所有する施設はとても高価だが、シークレットサービス会社には予算が決められており、それを変更できるのは議会のみだ。それでも彼らはトランプの行く所へはどこへでも付いて行かなくてはならず、護衛が大統領と異なるホテルに泊まるわけにはいかないため、「トランプのホテルやリゾート施設」に宿泊し、トランプの会社にその料金を支払わなければならないのだ。そしてもちろん、その高額な支払いは、アメリカの労働者や企業が納めた税金から出ている。

 トランプは、彼のバケーションのために支払われた国民の税金によって、個人的にさらなる利益を得ている。豪華な簡易トイレを予算案に追加することは、国政を彼のビジネス同様に「予定よりも早く、予算以下で」執り行うとアメリカ国民に約束したトランプ大統領の、馬鹿ばかしく無駄な偽善の一例にすぎないのだ。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

トランプ大統領に関する記事 >

この記事の寄稿者

関連する投稿


【Red vs Blue】セクハラは党政治よりも大きな問題だ

【Red vs Blue】セクハラは党政治よりも大きな問題だ

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。最近は毎日にように「まさか、この人が?」という文化人や有名人の過去のセクハラ行為が次々とメディアに取り上げるが……?


【Red vs Blue】トランプ大統領、水を飲むためスピーチを中断

【Red vs Blue】トランプ大統領、水を飲むためスピーチを中断

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。今回は、話題に事欠かないトランプ大統領の「大統領としての振る舞い」がなっていないと批判する米メディアの記事について。


アウトドアウエアのパタゴニア、トランプ大統領を告訴

アウトドアウエアのパタゴニア、トランプ大統領を告訴

 壮大なグランド・ステアケース・エスカランテ国定公園と、ベアーズ・イヤーズ国定公園は唯一無二の自然の宝庫。しかし、鉱山開発を推進するトランプ大統領は保護を辞めると決定。そこに、パタゴニアが立ち上がった!


米大統領夫人と副大統領夫人が揃ってファストフード店でランチ?

米大統領夫人と副大統領夫人が揃ってファストフード店でランチ?

米国のファースト・レディとセカンド・レディが揃ってテキサス州のハリケーン被災地を訪問中、予告なく地元のファストフード・ハンバーガー店に立ち寄り、気軽にランチを購入して店員やプレスを驚かせた。


バノン氏、次期大統領戦へ向けて極右派トーク番組レギュラーに復活

バノン氏、次期大統領戦へ向けて極右派トーク番組レギュラーに復活

元トランプ政権のご意見番で、米極右派のリーダー的存在であるスティーブ・バノン氏が、再び自身が率いる右派メディアによるラジオ番組にレギュラー出演することを発表し、次期大統領選に向けてスタートを切った。






最新の投稿


「一流」や「本場」から学ぶということ

「一流」や「本場」から学ぶということ

「ペンタゴン(米軍)式」はビジネスでも使える! メンタル・トレーニングを中心に、国防省現役キャリアの著者が知られざるペンタゴンの世界を紹介する『ペンタゴン式・心の鍛え方』。何かを習得したい時には、ボトムアップでコツコツ自分を試すだけなく、一流や本場と呼ばれる世界に体当たりしよう。


ラスベガスで植木鉢を食べよう!

ラスベガスで植木鉢を食べよう!

 アメリカを代表する観光都市、ラスベガス。カジノや世界一流のエンターテインメント・ショー、至近にはグランドキャニオンと見所が一杯だが、有名レストランが多いことも見逃せない。


フェイスブックを作ったことを後悔 元管理職の告白

フェイスブックを作ったことを後悔 元管理職の告白

今や世界中で利用されているソーシャル・ネットワークを構築した先駆者、フェイスブック。しかし、その初期に参加していた制作者たちが次々にメディアで発言し、SNSそのものに対して警笛を鳴らし始めている。


シリコンバレーで意外とニーズの高い仕事とは?

シリコンバレーで意外とニーズの高い仕事とは?

数日から数か月で、倍から数十倍に売り上げを伸ばすビジネス・コンサルタントがお届けする、アメリカ式「勝てるビジネス」のノウハウとは? 田島洋子のコラム、『アメリカのビジネスシーンで人を惹きつける秘訣』。アメリカのビジネスマンやビジネスウーマンは、きちんとしている印象を持つ人が多いかも知れないが、意外にそうでもない……。


アップルが音楽認識アプリのShazamを約4億ドルで買収

アップルが音楽認識アプリのShazamを約4億ドルで買収

アメリカで音楽認識アプリといえば、Shazam(シャザム)。世界中に数億人のユーザーがいると言われるShazamの技術が、音楽で抜きん出ているアップルに加わることで市場に大きな影響を与えるのは間違いない。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング