小学校1年生で男の子から女の子に? アメリカの進んだ「ジェンダー多様性」の現実

小学校1年生で男の子から女の子に? アメリカの進んだ「ジェンダー多様性」の現実


 小学校1年生の男の子が、女の子になりたいと言ったら、読者の皆さんはどう反応するだろう? NYタイムスの記事が波紋を呼んでいる。コラム記事ではごっこ遊びの好きな6歳の息子のために色々な服を一式揃えてやったエピソードが紹介されている。そろえた洋服はほとんどは男の子用だったが、もしかしたら遊びで使うかもと考えて女の子の服も少し加えところ、少年はキラキラしたワンピースを一目見るなり気に入ってしまったらしい。この少年の両親は「女の子がパンツを履くのだから、男の子がワンピースを着てもおかしくはない」と考えた。しかしそれから少年は、多くの時間をワンピースで過ごすようになり、少年が小学生になる頃には、完全に女の子の洋服を選ぶようになってしまった。結局学校の教師の理解も得た後、少年は女の子の服を着て小学校に入学。最初はいじめにも遭ったが、それを乗り越え2年後、少年は100%少女として生活しているという。幼い子供のトランスジェンダー問題、RedとBlueは何を思うのか。

元記事『New York Times』:https://www.nytimes.com/2016/09/18/fashion/modern-love-transgender-child-identity-parenting.html?_r=0

 昨今のトランスジェンダー・ブームを子どもたちに当てはめるのは正気の沙汰ではない。意見が2つある。
(1)子ども(特に思春期前の子)は自分にとって良いことと悪いことの判断がつかない。価値観、行儀、家族愛、伝統文化、国を敬う心は、親が教えるべきだ。
(2)何事にも常に親が責任と指導権を持つ。子どもがやりたいようにやらせる親は、無謀で無責任と言える。
 ある時、私の娘が自分はスーパーヒーローだと言った。だからといって私は、娘に屋根から飛び降りさせたりはしない。6歳の少年が女の子の服を着て女の子のように振る舞うのを黙認するのは虐待に等しい。子どもが自分の性(ジェンダー)を自由に選べるという考えを取り入れる親は、恥ずべきだ。男の子は男の子、女の子は女の子という考えを養うように助けるのが正しい親のあり方だ。

 「狂気とは、同じことを何度も繰り返し、違う結果が起こらないかと期待すること」ということわざがある。多数派は、自分たちが満喫している既得権を少数派が獲得できないようにと、努力を怠らない。かつて同性愛者の子を持った親は、子を異性愛者に「戻す」ための転換治療を受けさせたものだ。そうした「治療」は、えせ科学に基づいた洗脳以外の何ものでもないことが今ではわかっている。自分ではない人格を押し付けられても、よりよい人生を送れはしない。それは単に、自分の中に他人がいるような感覚にさせるだけだ。「転換治療」において成功例はない。トランスジェンダーについても同じことが言える。こうでなければならないと押し付ける必要がどこにある? 過去の間違いを繰り返さないようにしようではないか。

記事トピックスは過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

この記事の寄稿者

「市民の声」を分かりやすくお届けする公式企画。分断が進むアメリカで、対立する思想を持つ市民はひとつのニュースをどう読むのか?
 対立する思想を持つ市民たちによって深まるアメリカの「分断」。アメリカには二大政党の共和党(保守)と民主党(リベラル)があるが、それぞれの政党支持者は、どれだけ考え方が異なるのだろう?人口で見ると保守派、リベラル派の比率は約半々で、両者のものの考え方は、水と油ほど異なると言われている。日本からはあまり分からない「普通」のアメリカ人たちの思想の傾向。
 この連載では保守派共和党の公式カラーである赤、リベラル派民主党の青をタイトルに、アメリカ国内で報道された「ひとつの記事」に対して、保守派(赤)とリベラル派(青)のアメリカ人がそれぞれのどんな見解を示すかを対比するBizseedsイチオシの連載・特別企画!

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