米ハリケーン被災地にメキシコから援助ボランティアが駆けつけた

米ハリケーン被災地にメキシコから援助ボランティアが駆けつけた


 8月末に米テキサス州を襲った大型ハリケーン「ハービー」は、死者60人を出し、数万人が依然、避難生活を強いられている。テキサス州と国境で隣接しているメキシコは、赤十字社を通じて物資や食料輸送の準備を整えると共に、テキサスにボランティアを派遣し、食事の世話や精神的サポートなど、被災者の支援に当たっている。
 トランプ大統領は、不法移民を阻止するためにメキシコとの国境に壁を建てると言い、オバマ大統領が制定した子供時代に親に連れられ米国に不法入国した若者80万人の救済プログラム(若年不法移民向け在留合法化プログラム)を廃止するなど、メキシコやメキシコ人に対して厳しい姿勢を取っているが、それにもかかわらず、メキシコが隣国に示す温かい援助に感動した被災者たちからは、「国境に壁を作るという話は、もうしないで欲しい」と言う声も出ている。隣人の苦境に手を差し伸べるメキシコに対し、果たしてトランプ大統領は態度を変えるのか? 

出典『ロイター通信』
元記事:Mexican volunteers cross border to aid Texas after Hurricane Harvey

RED: リンゴと石の比較! 左翼メディアは何でもトランプに関係させる
“Comparing Apples with Rocks. For the Leftist Media Every Story is about Trump”

 これは、2つの国が災害時に協力し合うという平均的な良い話だ。メキシコ赤十字社は、先日ハリケーンに襲われ、150億ドル以上の被害を受けたヒューストンの都市部及び周辺地域の災害復興を支援するため、ボランティアを派遣した。もちろん、左派メディアはこのことを、トランプ大統領の国境の壁を立てるという公約に関連させずにはいられない。ドナルド・トランプは、アメリカ人を助けるためにメキシコから赤十字ボランティアが来るのを止めさせたいとは、一言も言っていない。彼は移民に関してメキシコと協力することに反対だとも決して言っていない。彼は単に、隣国との間の2,000マイルの国境の安全を確保したいだけだ。

 メキシコからアメリカに不法に侵入する外国人に対し、犯罪や麻薬密輸入を含む深刻な懸念はあるか? 答えはイエスだ。不法移民はアメリカ政府と納税者に何十億ドルもの損害を与えることになるか? その答えもイエスだ。メキシコからアメリカを援助するために来る赤十字職員は、犯罪を犯すためにアメリカに不法に入国するMS-13暴力団(国際犯罪組織)とは違う。左派メディアは、リンゴと石を比較して、読者がその嘘に引っかかることを期待しているようだが、地球上で起こるすべてのニュースや出来事がドナルド・トランプと関係するわけではないことを、受け入れてはどうだろう。


BLUE:メキシコは100年以上にわたるアメリカの同盟国
“Mexico Has Been America's Ally for More Than 100 Years”

 トランプは、アメリカをメキシコ人から守るための壁を作りたいと思っている。彼はメキシコのすべてに関して、相当ひどいことを言ってきた。昨年、トランプは「彼らは友人ではない、私を信じて欲しい」と発言し、メキシコ国民のことを「レイピスト」、「悪い奴ら」などと呼んだ。それなのにメキシコ人は、テキサスが災害に襲われると、躊躇することなく食料やベッド、その他の物資を支援してくれた。
 米国とメキシコは長年にわたる同盟国だ。メキシコに対するトランプの失礼な発言は、彼が自分で解決可能だと主張できる問題を作り出すためならば、何でも喜んで言うことを示している。
 確かに、アメリカは不法移民の問題を抱えている。しかし、壁を作ったり、メキシコに関して事実と異なる失礼なことを言ったりするのは、問題解決へ向けて明らかに間違ったアプローチだ。アメリカはメキシコに抵抗するのではなく、共に仕事をすることができる。テキサスの救助に駆けつけたボランティアの寛大な行動は、協力と思いやりの理想的な例といえるだろう。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

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