「初の女性総理誕生か?」 アメリカが見る小池百合子の「希望の党」

「初の女性総理誕生か?」 アメリカが見る小池百合子の「希望の党」


 ここアメリカでも、日本の衆議院の解散のニュースが取り上げられ始めている。通常は余程のことがない限り、日本の選挙がアメリカの新聞やテレビで大きく取り上げられることはない。しかも現在アメリカは、何かと話題が絶えないトランプ政権と、対北朝鮮問題やハリケーン被害の対応などのお家騒動で手いっぱいなため、今回の衆議院解散についても取り扱い数は限られている。

 それでも、いくつかの米メディアが日本の選挙の行方について報じており、たとえば、9月28日の米国版『ガーディアン』紙では、小池百合子都知事の写真を掲載し、「東京都知事が日本の総理大臣へ? 新党立ち上げ」と大きく取り上げた。

 『ガーディアン』紙は、小池都知事が旗揚げした希望の党が、「既得権益に挑戦する、多様性と寛容性を重んじる保守的な改革」を約束していると説明した上で、都知事を「保守的ポピュリスト」として紹介。アラビア語と英語に堪能な元キャスターである現都知事が、絶大な知名度をひっさげて日本の保守層を取りこむことができれば、安倍首相にとっては脅威になりかねないと伝えている。日本の選挙報道は、小池都知事の出馬が決まれば「安倍vs.小池」になることを焦点に展開されているが、同紙の記事は毎日新聞社の世論調査の数字を引用し、あくまで自民党優位としながらも、今後の「波乱の展開」を予測する内容だ。

 小池都知事を「ポピュリスト」と説明する記事は他にもあるが、アメリカに住んでいると、それが昨年の米大統領選挙の印象とかぶる。アメリカでポピュリストと言えば、誰もがドナルド・トランプ大統領を思い浮かべるだろう。今回の選挙は特に「初の女性総理大臣誕生か」という話題も手伝い、アメリカ人の目には、昨年の選挙戦を彷彿させるように映るのかもしれない。

 アメリカ人からすると、選挙そのものや日本の国政への関心よりは、「日本でもポピュリズムが勝利するのではないか」という、「政治のトレンド=ポピュリズム」について注目しているのは明らかだ。『ガーディアン』紙の同記事の末尾では、コロンビア大学の名誉教授がこう言い切っている。「小池都知事の希望の党と自民党の明暗に大差はない。この選挙の勝負は、優秀であることを印象付けることが出来るのが、首相なのか、都知事なのかにかかっている」。

 ポピュリズムが日本でも勝利をおさめ、小池都知事が初の女性総理大臣になるのか否か。BizSeedsとしても、アメリカの報道を引き続き注目していきたい。

引用記事:『ガーディアン』紙 9月28日
Populist former ally aims to rip up Japanese PM's election plans

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