まるでアイスクリーム? アメリカ発「カップケーキ寿司」

まるでアイスクリーム? アメリカ発「カップケーキ寿司」


 アメリカで「寿司」が市民権を獲得して久しいが、日本の伝統的な「握り寿司」とは一線を画した、アメリカ生まれの「アメリカンな寿司」の進撃が止まらない。

 すし飯の内側に海苔を敷き、アボカドやカニかまなどを巻いた「カリフォルニア・ロール」をはじめ、クリームチーズとスモーク・サーモンを巻いた「フィラデルフィア・ロール」、外巻き寿司の上に、さらに色とりどりの刺身を巻いた「レインボー・ロール」、天ぷらを巻いた巻き寿司を揚げてしまう「ダブル天ぷらロール」など、斬新なアイデアのアメリカンな巻き寿司の数々は、今では米国内の寿司屋や日本食レストランには欠かせない王道メニューである。

 そんなアメリカならではの寿司はさらなる進化を続け、最近では、メキシコ料理のブリトー(豆、野菜、肉、チーズなどをトルティーヤで巻いたもの)からヒントを得て、見た目はブリトーにそっくりだが、中身はすし飯や刺身、野菜などが入った各種の「寿司ブリトー」を売る店なども出始めている。近頃は地方都市のスーパーマーケットやデリでも寿司が気軽に購入できるようになり、回転寿司など「寿司のファストフード店」も増えてきた。

そんな中、ラスベガスにある寿司のファストフード店「Jaburritos」が、「カップケーキ寿司」を登場させ、話題になっている。カップケーキ寿司の映像はこちら

 カップケーキ用のカラフルなカップの中に揚げたワンタンの皮を敷き、その上にすし飯を乗せ、客が好きな具を選ぶ。具の種類には、クリーミー・サーモン(小さく切った鮭のマヨネーズ和え)や、カニサラダ、スパイシーツナ(辛いソースと混ぜたマグロ)などがあり、その上に好みのソース(鰻のタレ、スパイシー・マヨネーズなど)をかける。さらに、メキシカン料理に欠かせないサワークリームや、ワカモレなどトッピングすると、驚くほどカラフルな「カップケーキ寿司」ができあがる。

 すし飯を握りもせず、巻きもせず、アイスクリーム・スクープを使ってカップに乗せるという行為もあっぱれだが、醤油がいらない「味付け寿司」という点もファストフード店ならでは。日本の伝統を重んじる寿司職人や、日本の味覚を大切にする人々からすると、「寿司」とは呼んで欲しくない代物かも知れないが、自由の国アメリカの自由な発想から生まれた「カップケーキ寿司」のお値段は、4個セットで$12。Jaburritosではフランチャイズ希望者も募集中だ。

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