アメリカ女子悶絶! イケメン消防士の恒例チャリティー・カレンダー

アメリカ女子悶絶! イケメン消防士の恒例チャリティー・カレンダー


 毎年この時期になると、本屋や雑貨屋、スーパーマーケットなどの店頭には様々なデザインの翌年用カレンダーが登場する。アメリカでは慈善活動を行う非営利団体が、「寄付金を集めるツール」としてカレンダーを作ることが多いが、なかには毎年、大勢のアメリカ女性が心待ちにしているシリーズもある。そのひとつが、サウスカロライナ州にある動物愛護団体、Charleston Animal Societyが設立した「Toby’s Fund」が、毎年販売する「イケメン消防士たちがモデル」のカレンダーだ。

 この消防士のカレンダーは、「目のやり場に困る」ほど、美しい消防士たちが並んでいる。鍛え上げられた身体、モデル顔負けの甘いマスクの消防士たちは、なぜかみんな上半身裸で、保護された動物たちを抱きしめてほほ笑んでいる……。2018年のカレンダーは団体の地元チャールストンと、ニュージャージー州オーシャンシティの消防署の消防士たちがモデルになったが、美しすぎる筋肉美に悶絶する女性も多く、売り上げは今年も上々だという。ちなみに、昨年のカレンダーのメイキング・ビデオはこちら。

 同団体の特徴は、虐待され、傷ついた動物たちを積極的に保護している点にある。団体の施設へ運ばれてきた動物たちは、何等かの医療行為を必要としている場合が多く、同団体で動物たちの命を繋ぎとめる処置をした後、回復するまで大切に保護する。そうして回復した動物たちは、新しい飼い主の元へ巣立っていく、という活動を根気よく続けている。しかし、この活動と消防士たちの間には、どんな接点があるのだろうか? 

 両者の接点は、同基金の名称にもなっている「Toby(トビー)」という犬だ。ゴールデンレトリバーのミックス犬のトビーは、全身に化学薬品を使われた火傷を負って愛護団体に運ばれてきた。瀕死の重傷を負ったトビーの命は、その時点でほぼ絶望的に近かった。誰もトビーが新しい飼い主に引き取られ、幸せに暮らすことなど想像すらできなかったが、愛護団体の保護のもと、トビーは生きることをあきらめず必死に戦い抜き、奇跡の回復を遂げた。

 トビーの物語は多くの人々に勇気と感動を与えた。アメリカでは、危険と隣り合わせの仕事に就く消防士たちは、「不屈の精神をもつヒーロー」として尊敬される存在でもある。同団体は、全身に火傷を負っても回復した犬と、自らの危険を顧みず炎と戦う消防士たちの雄姿を重ねたカレンダーの制作を提案し、消防士たちもトビーの物語に心を動かされたという。この愛護団体は1874年から活動を続ける歴史ある団体だが、2014年に同寄金を設立し、このカレンダー・プロジェクトを開始。カレンダーは瞬く間に全米で話題となり、売り上げも年々あがり続け、既に75万ドルもの寄付金を集めている。

 これは非営利団体が資金を集めるひとつの成功例とも言えるが、同団体が1年間に必要とする動物たちへの医療費は50万ドルにも上るため、カレンダーが成功していても、運営費はまだ足りないそうだ。同団体が年間に保護する動物の数は約9,000頭で、そのうち医療行為が必要な動物は7割以上にもなるという。

 この団体に限らず、「半裸イケメン消防士のチャリティー・カレンダー」は、アメリカのみならず欧州でも販売実績がある。また、支援団体も動物愛護団体だけでなく、このようなチャリティーは各地で行われている。ちなみに今回ここで紹介したカレンダーのイケメン消防士たちで目の保養をしたい方、あるいは純粋にこの団体の活動を支援したいという方は、こちらのリンクへどうぞ。

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