日本の○○がラスベガスにやって来る!?

日本の○○がラスベガスにやって来る!?


 「きみは『パチンコ』で遊んだことあるか?」

 就活中の面接相手だった一人のカジノ・マネージャーから日本の娯楽文化について、幾つか質問を受けた。数ある質問の中でも特に印象に残ったのが、日本の「パチンコ」についての質問だった。

 多くの方がご存知であるように、日本独自の「パチンコ」というゲーム文化はアメリカにはない。またアメリカと日本ではスロットの遊び方にも大きな違いがある。アメリカのスロットでは、プレイヤーは回転を始めることが出来るだけ。自らのタイミングでリールを止めることができる日本の「パチスロ」はカジノ・ゲーミング業界では存在していなかったものなのだ。
 しかし、ラスベガスでは今、その日本のパチンコやパチスロに注目が集まっている。

 今月1日にカジノに関する法を取り締まる政府機関、NGC(Nevada Gaming Commission)で開かれた会議において、日本の大手パチスロ・パチンコ会社のサミーとゲームメーカーのセガの関連会社「セガサミーホールディングス」に対して、ラスベガスがあるネバダ州内でのカジノビジネスの営業権を承認する方向で検討されることが、満場一致で可決された。最終的な承認は今月16日に同委員会の本会議にて議決され、もし営業権が承諾されれば、セガサミーはネバダ州の正式なカジノ機器の生産・販売会社として登録されることになる。

 1日の会議では、セガサミーCEOの里見治氏を含む役員幹部らへの質疑が通訳を通して行わられ、“スキル・ベース・スロット”が州内で合法化されたことをひとつのきっかけとし、今までにはなかった日本のパチンコやパチスロを含むゲーミング機器をネバダのカジノに導入する意向を示した。

 またNGC議長A.G. Burnett氏は、その“スキル・ベース・スロット”を含むカジノ法改正に関し、セガサミーの提案が大きく影響したとしていて、「すべての会社がこのビジネスで成功できるわけではない。しかし、セガサミーはカジノ業界を牽引する新たな企業として、とても良き存在になるだろう」と、会議後のインタビューで答えている。

 時代に合わせ常に進化を続けるラスベガスでは、エンターテイメント・ショーやホテルの客室なども2018年に向けてたくさんのリノベーションが行われている。そんな中、新たな客層の獲得に動くカジノ業界もまた、新型のゲームを次々に導入し改革を進めている。日本の娯楽文化を代表するパチンコやパチスロは、そんな期待に応えることが出来るのだろうか。セガサミー含め今後の動向に注目が集まる。

エンタメ業界に関する記事 >

この記事の寄稿者

高校生の頃から日本でマジシャンとして活動をはじめ、様々なコンテストで優秀な成績をおさめる。自らの主催で、渋谷やお台場、赤坂などで大規模な学生イベントを展開。なかでも 「MARCH祭」は後輩たちに受け継がれ、現在も渋谷O-EASTにて毎年開催されている。高校卒業後、ラスベガスに移住。大学でカジノとホテル経営学を専攻し、2017年5月に卒業。アメリカの人気TV番組「 America’s Got Talent」にも出演し、人気イリュージョニストのアシスタントなども務めた。現在は“J Resort Japan”というプロジェクトを立ち上げ、日本におけるエンターテイメントとカジノ、観光産業の発展をリードできる人材になること目指し、日々ラスベガスで精進している。

関連する投稿


ディズニーの21世紀フォックス買収が完了

ディズニーの21世紀フォックス買収が完了

ウォルト・ディズニー社が映像業界大手の21世紀フォックス社との合併交渉を締結、約7兆9,000億円を支払ったことが業界最大の変化の到来だと話題を呼んでいる。この買収により、ディズニー社は大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」などを持つ21世紀フォックスをはじめ、人気映画の権利や、Foxアニメーションの映画部門やテレビ部門も獲得した。


誰でもシルク・ドゥ・ソレイユに挑戦できる! ラスベガスで新体験

誰でもシルク・ドゥ・ソレイユに挑戦できる! ラスベガスで新体験

エンターテインメントの街、ラスベガスは、カナダに本拠地のあるシルク・ドゥ・ソレイユのアメリカ拠点としても知られている。現在ラスベガスでは6つのショーが上演されているが、その本場の舞台に出演中の日本人パフォーマーが、新しいビジネスをスタートさせた。ラスベガス旅行を計画している人には特に注目の新情報だ。


ベガスで勝負するなら、まずは「飛べ!」

ベガスで勝負するなら、まずは「飛べ!」

カジノの都、ラスベガスのダウンタウンに数年前にオープンしたアトラクションが、最近になって注目を集めている。それを体験すると、カジノで「小当たりする」からだというが、一体、どんなアトラクションなのだろう?


今週のU.S.A.ニュース・ピックス! 銃規制スピーチからロボット動画まで

今週のU.S.A.ニュース・ピックス! 銃規制スピーチからロボット動画まで

アメリカ人たちが「これは見逃せない!」と思った今週のU.S.A.ニュースをピックアップ! 2月第3週のアメリカでは、フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件の生存者によるスピーチを有名アーティストや若者層がリツイートして全米に銃所持の問題を提起したことが最大のニュースに。


日産の脳波を読むヘルメットが米CESで話題に

日産の脳波を読むヘルメットが米CESで話題に

車があなたの脳波から心の状態を読み取って運転を助けるという夢のような話が浮上している。開発を始めたのは日産自動車。昨今ブレインテック (BrainTech・脳工学)が話題になっているが、日産のこのニュースもアメリ カの自動車産業界で、ちょっとした話題になっている。






最新の投稿


どんなに銃撃事件が続いても、銃を手放さない米保守派の言い分とは?

どんなに銃撃事件が続いても、銃を手放さない米保守派の言い分とは?

米テキサス州に暮らすイスラム教徒の著者が、米国内でも報道されにくい保守派の声をお届けするコラム、西森マリーの「トランプ支持がなぜ悪い? アメリカ保守派の考え方」。今回は、罪のない大勢の人々が犠牲になる悲惨な銃撃事件が立て続けに起きているアメリカで、銃規制に断固として反対し続ける保守派の見解を著者が解説する。


今週の神秘ナンバー占い(2019年8月23日〜29日)

今週の神秘ナンバー占い(2019年8月23日〜29日)

当たりすぎて怖い? ロサンゼルスを拠点に多くのセレブリティを顧客に持つ運命鑑定家、サラ・セイヤスがお届けする今週の神秘ナンバー占い。神秘ナンバーとは、東洋数秘術、西洋数秘術、アステカ秘術など複数の占術をベースに導き出す、運気を読み解く数字のこと。あなたの運勢はどのように変化する?!


ヴィーガンが崇める植物製肉「ビヨンド・ミート」の勢いが止まらない!

ヴィーガンが崇める植物製肉「ビヨンド・ミート」の勢いが止まらない!

「健康維持と環境保護ができる代替肉ブーム」が、北米で止まらない勢いを見せている。なかでも、植物ベースの代替肉としてベジタリアンやヴィーガンなどの健康志向の人たちを中心に大人気の「ビヨンド・ミート」は、今年5月に上場して以来、株価が2カ月弱で9倍にまで上昇。一時はIPO幹事行が投資判断を引き下げたほど注目が集まっている。


【Red vs. Blue】「白人共和国」を望む共和党は、自由の国アメリカを破壊するのか?

【Red vs. Blue】「白人共和国」を望む共和党は、自由の国アメリカを破壊するのか?

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について各派のアメリカ人が見解を披露する。今回はタイム誌の「共和党はアメリカを白人共和国にするためにトランプを支持し、アメリカを破壊しようとしている」という記事について。


世界初! サンフランシスコ空港「プラスチック製の水ボトル販売禁止」を決定

世界初! サンフランシスコ空港「プラスチック製の水ボトル販売禁止」を決定

米カリフォルニア州のサンフランシスコ国際空港が、8月20日から空港内における使い捨ての飲料水入りペットボトルの販売を禁止することを発表した。世界的にプラスチック製ゴミの問題が大きくなる中、それを減らすために市をあげて取り組む姿勢だ。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング