【ペンタゴン(米軍)式】「意識的な3秒」を積み重ねて、人生最良の選択を実現する方法

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 軍隊に携わる者にとって、避けて通れないのが戦場や被災地などの現場に行くことだ。こうした現場というのは、当然のことながら「訓練」の比ではないほど悲惨である。そんな悲惨な現場で怯むことなく、普段以上のパフォーマンスを実現するには、それなりのスキルが必要になる。なかでも一番身に着けておきたいスキルは、「短時間で最良の選択をし続ける」というものだろう。

 現場では、さまざまな事柄が同時に起こるために、ひとつのことに対して熟慮熟考している暇がない。瞬時に物事を判断し、すぐに実行に移さなければ、自分はもちろん、仲間や救助しなければならない人々を救うことができないこともある。そのように緊迫した環境下で何かを瞬時に選択しなければならないことなど、普通の生活においては、そうは起きないかもしれない。

 しかし、人生が「常に選択の連続である」ことは、誰にとっても同じだろう。最良の選択をすることが出来れば、最良の人生への道は開ける――それを実現するためにお勧めしたいのが「意識的な3秒」だ。

 このトレーニングはもともと、悪習慣を正すために使われるものである。「分かっているのにやめられない」というような行動をとってしまいそうになる際に、3秒間、思いとどまる癖をつけるというものだ。悪習慣はすぐに気づくような類のものだけでも、いろいろあるだろう。タバコ、お酒、食習慣、他人の噂話……。それらに近づきそうになった際に、「それをすることによって、果たして得られるものがあるのか」を自分に問うのである。3秒考えて、その答えが「ノー」であるものは、しないでおく方が賢明だ。

 3秒は短い時間ではあるものの、何かを思い留まったり、その行動が本当に正しいか正しくないかを考えて良い習慣に向かうための行動を選択するには、十分な時間であると言える。「3秒考える」癖をつけて、その都度、正しい行動を心がけていくと、大事な局面で短期間に何かを選択しなければならないような時にも、この習慣が生きてくる。

 この「意識的な三秒」は、誰でもすぐにいつでも実践できるほど簡単だ。重要なことは、それを「続けること」だけである。これを意図的に人生のあらゆる選択の場に生かしてほしい。たかが3秒、されど3秒。そして、その3秒の積み重ねが人生を最良のものへと変えていくのである。

この記事の寄稿者

現役米国国防総省キャリア、サイバーセキュリティ・スペシャリスト。University of Washington卒。米空軍在軍中に、米国軍 事大学院で修士課程修了。その直後に 国防総省国防情報システム局入局。情報部隊のエキスパートとして、国防総省でも保有率わずか1%というサイバーテロスペシャリストのライセンスを取得。現在は国防総省、軍に籍を置きつつ、民間企業「ディフェンス・ディベロップメント・コンセプト社」をベースに、米、カナダ等でセミナー、コンサルティ ングなども行っている。日本、台湾等で書籍を出版した経験も。空軍での階級は少佐。

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