【Red vs Blue】トランプ大統領、水を飲むためスピーチを中断

【Red vs Blue】トランプ大統領、水を飲むためスピーチを中断

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。今回は、話題に事欠かないトランプ大統領の「大統領としての振る舞い」がなっていないと批判する米メディアの記事について。


 先月、アジア訪問から帰国したトランプ大統領は、ホワイトハウスでその成果を報告した。その際、水を飲もうと演台の下にボトルを探したが見当たらず、スタッフの助言で演台の横にあったボトルを見つけて掴み、慌てた様子で水を飲んだ。以前、フロリダ州議員のマルコ・ルビオ氏が演説中に急いで水を飲んだ際には、トランプ氏が散々からかったため、リベラル系メディアはここぞとばかりに大統領を揶揄。ルビオ議員もツイッターで、「(私の場合と)似ているが、もっと練習が必要だな。全てを一度の動きで済ませなくてはならないし、決してカメラから目を離してはいけない。しかし初めてにしては悪くない」と仕返しをした。過去の自らの言動が、しっぺ返しとなることが続くトランプ大統領だが、RedとBlueはこの報道をどう読むか。

出典『CBS NEWS』
引用元: Trump Pauses During Remarks for sip of water

[Red 保守派] アメリカのニュース組織はもう終わりだ

The American News Organization is over

 アメリカのほとんどのニュース報道会社は、ニュースなぞ気にかけていないことを、この記事が証明している。CBSのような、かつては偉大だった報道機関が、今では左派のプロパガンダの道具になってしまっている。彼らはアメリカの大統領を嫌っていて、それだけが彼らが扱うニュースだ。本当のニュース、あるいは世界的な出来事などまったく気にかけておらず、トランプが写真を撮るためにどこに立ったか、トランプが誰に何をツイートしたかばかりに気を取られている。

 今回は、ドナルド・トランプがボトルで水を飲んだことを話題にしているが、それはメディアがすでに脳死状態であることを意味しているに等しい。こんなのは記事でもなければ、ニュースでもない。まるで、トランプが水を片手で飲むか、両手で飲むかを人々が気にかけているように取り上げたCBSの愚かさの表れにすぎない。

[Blue リベラル派]トランプの偽善ぶりにうんざりしている人は、手を上げて!

Everyone Who's Bored of Trump Being a Hypocrite, Raise Your Hand

 トランプが、「誰かが何かをした」と、その相手をからかう度にそれを記録して、そして、それが彼自身に返ってくることを全て記録していたら、フルタイムの仕事になってしまうほど忙しいことだろう。

 オバマが大統領だった時、トランプはオバマのゴルフ旅行の回数が多すぎると言って、よくからかったものだ。しかし、トランプが大統領に就任して以来、自分がゴルフに費やした時間は、すでにオバマ大統領が初年度にゴルフに費やした時間の3倍に達している。

 10月にトランプは、50回目の大統領令に署名した。トランプは、オバマ大統領の大統領令を、当時「権限の濫用」だと呼んでいた。しかし、オバマの大統領令数は、実際にはブッシュやクリントン元大統領たちよりも少ない。

 そして先月、トランプは、ビデオカメラで収録しているスピーチの最中に水を飲むのが、いかに難しいかを実感したようだ。彼の動きはぎこちなく、まったく準備不足のようにも見えた。もちろんトランプは、マルコ・ルビオ議員がスピーチ中に水を飲んだことを過去にからかっているが、よほどルビオが気にくわないらしく、2013年と2016年の2回もからかっている。自分が他人にしたことが、後になって自分に返ってくるという小学生が学ぶようなことを、トランプが学ぶ日は訪れるだろうか。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

将校には不人気? トランプ大統領、軍での支持率

https://bizseeds.net/articles/537

 波乱にとんだ大統領選挙から1年が過ぎ、トランプ大統領支持率を分析した記事が米メディア各紙でも多くみられるようになった。トランプ大統領はメディアに不人気ということもあり、新聞その他で見られる分析には概ね否定的な見解の方が目立っている。

トランプ大統領に関する記事 >

この記事の寄稿者

「市民の声」を分かりやすくお届けする公式企画。分断が進むアメリカで、対立する思想を持つ市民はひとつのニュースをどう読むのか?
 対立する思想を持つ市民たちによって深まるアメリカの「分断」。アメリカには二大政党の共和党(保守)と民主党(リベラル)があるが、それぞれの政党支持者は、どれだけ考え方が異なるのだろう?人口で見ると保守派、リベラル派の比率は約半々で、両者のものの考え方は、水と油ほど異なると言われている。日本からはあまり分からない「普通」のアメリカ人たちの思想の傾向。
 この連載では保守派共和党の公式カラーである赤、リベラル派民主党の青をタイトルに、アメリカ国内で報道された「ひとつの記事」に対して、保守派(赤)とリベラル派(青)のアメリカ人がそれぞれのどんな見解を示すかを対比するBizseedsイチオシの連載・特別企画!

関連する投稿


アメリカの本当の顔とは?

アメリカの本当の顔とは?

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住でトランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。今回は、時代の変化に柔軟性のない共和党(保守)に対して、民主党(リベラル)がいかにそうした変化を受け入れて柔軟であるかを軸に、アメリカのあるべき今後の姿について語る。


テキサス州で「6才の男の子の性転換」が裁判に?!

テキサス州で「6才の男の子の性転換」が裁判に?!

米テキサス州に暮らすイスラム教徒の著者が、米国内でも報道されにくい保守派の声をお届けするコラム、西森マリーの「トランプ支持がなぜ悪い? アメリカ保守派の考え方」。新年の初回はテキサスで行われている裁判、「6才男児はトランスジェンダーなのか、否か」が全米の注目を集めていることについて紹介しよう。


2019年、「狂気vs正気」アメリカはどこへ?

2019年、「狂気vs正気」アメリカはどこへ?

保守とリベラル派の対立が激化し「分断された」と言われるアメリカだが、実際には中道派も多く存在する。二つの異なる思想の間で様々な思いを抱く中道派の視点で、グッドイヤー・ジュンコが語る。2019年は米大統領選挙の前年。次期大統領候補者についての話題が増えるのは必須だ。ますます国の分断が進みそうな予感だが……?


【Red vs. Blue】外国人の受け入れ対応に変化を迫られる日本

【Red vs. Blue】外国人の受け入れ対応に変化を迫られる日本

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について各派のアメリカ人が見解を披露する。今回は外国人労働者の受け入れ拡大に繋がる改正出入国管理法が成立した日本について、アメリカ人両派の意見を聞いた。


パーティーを盛り上げるゲームの主役はトランプ大統領?!

パーティーを盛り上げるゲームの主役はトランプ大統領?!

アメリカではホリデーシーズンに集まる親族や友人たちと食後のテーブルを囲んでボードゲームを楽しむことが多い。デジタル化が進んだ今でもその需要は高いが、世相を表すものは特に人気がある。そんな中、特に注目されているトランプ大統領関連ゲームを紹介しよう。






最新の投稿


成功への選択「入浴剤」2019年1月18日~1月24日

成功への選択「入浴剤」2019年1月18日~1月24日

ロサンゼルスを拠点に多くのセレブリティを顧客に持つ運命鑑定家、サラ・セイヤスが送る「成功への選択」。算命学、数秘術、占星術などをベースにしたオリジナル手法を用いて、あなたが切り開くべき幸運への扉のヒントを毎週アドバイスします。さて、あなたのビジネスを成功に導くのは、どちらの選択肢でしょうか?


アメリカの本当の顔とは?

アメリカの本当の顔とは?

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住でトランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。今回は、時代の変化に柔軟性のない共和党(保守)に対して、民主党(リベラル)がいかにそうした変化を受け入れて柔軟であるかを軸に、アメリカのあるべき今後の姿について語る。


誰でもシルク・ドゥ・ソレイユに挑戦できる! ラスベガスで新体験

誰でもシルク・ドゥ・ソレイユに挑戦できる! ラスベガスで新体験

エンターテインメントの街、ラスベガスは、カナダに本拠地のあるシルク・ドゥ・ソレイユのアメリカ拠点としても知られている。現在ラスベガスでは6つのショーが上演されているが、その本場の舞台に出演中の日本人パフォーマーが、新しいビジネスをスタートさせた。ラスベガス旅行を計画している人には特に注目の新情報だ。


あれから1年、#MeToo はどうなった?

あれから1年、#MeToo はどうなった?

アメリカ生活20年強。翻訳家の高柳準が、アメリカ文化とそれにまつわる矛盾を語る「アメリカで暮らしながら想うこと」。今回はハリウッド界に端を発する「#MeToo」について。女性差別問題は根深く、複雑化しやすい。性別や文化により、セクハラと性犯罪の違いに対する意識の違いを浮き彫りにしたこの運動、あれからどうなったのだろう?


アメリカ版の福袋? 女子力アップの「サブスクリプション・ボックス」

アメリカ版の福袋? 女子力アップの「サブスクリプション・ボックス」

日本の1月の風物詩のひとつである「福袋」。今年も85,000円もする「ジャイアント馬場福袋」があっという間に完売したり、新たな出会いを願う人のための「婚活福袋」が登場したりと世間を賑わせたが、アメリカにも福袋の発想に近い商品がある。それは若い女性を中心に人気を博している「サブスクリプション・ボックス」だ。その箱の中身とは?


アクセスランキング


>>総合人気ランキング