【Red vs Blue】セクハラは党政治よりも大きな問題だ

【Red vs Blue】セクハラは党政治よりも大きな問題だ

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。最近は毎日にように「まさか、この人が?」という文化人や有名人の過去のセクハラ行為が次々とメディアに取り上げるが……?


 何十人ものハリウッド・スターが、大物プロデューサー、ハービー・ワインスタイン氏からセクシャル・ハラスメントを受けたとして告発している事件を引き金に、アメリカでは「#Me too(私も被害者)」運動が起こり、セクハラ被害者として名乗りをあげる女性が次々と現れている。加害者として名前が挙がる人々は映画界だけでなく、テレビ業界の有名キャスターや政治家などにまで広がり、今も余波は収まらない。
 共和党のポール・ライアン下院議長は、政治家のモラルを促すための規則を作ろうという提案をしているが、CNNコラムニストのロクサーヌ・ジョーンズ氏は、「これは政治の問題ではない。もっと大きな社会の問題だ」とし、この機会に女性に対する社会の変革を起こそうと訴えている。フェミニストが闊歩するアメリカで、セクハラがこれほど多いということは、男女が真に同等になれる日はまだ遠いのかもしれない。RedとBlueの意見はいかに?

出典『CNN』
引用元:Sexual harassment is bigger than party politics

[Red 保守派] CNN は民主党のセクハラ言い訳を使って歴史を書き換えている

CNN re-writes history to excuse recent Democrat Sexual Assaults

 最近、左派の政治家、芸能人、ハリウッドの巨人などにより、長い間、繰り返されて来たセクハラ行為が発覚すると、左派ジャーナリストであるCNNは、これを左右両党の問題に仕立て上げようとしているが、それはCNNの完全な幻想に過ぎない。

 いくつかの例をあげよう。ジョン・コンヤーズ(民主党・米議員)、アル・フランケン(民主党)、ハービー・ワインスタイン(左派ハリウッド・プロデューサー)、ケビン・スペイシー(左派俳優)、マット・ローワー(左派ニュース・キャスター)、チャーリー・ローズ(左派ラジオ、テレビ・キャスター)、ロイ・プライス(アマゾン・スタジオのトップ、左派)。ここ1カ月間に発覚した性的犯罪者のリストを見るだけで、左右両党の問題ではないことは明らかだろう。
 それまでにもあった噂や訴えについて調べることもせず知らん顔をしていたCNNのような共謀メディアのせいで、これらの圧倒的多数の性的変質者で左派の行為が継続できていたとも言えるのだ。今、この問題はメルトダウン寸前に達していて、スキャンダルを鎮めることはできなくなったため、CNN はこれを「みんなの問題だ」と言うことにしたのだろう。
 言うまでもないが、これは共和党と民主党の問題ではない。民主党および左派の問題だ。冗談もほどほどにしろ、と言いたいところだ。

[Blue リベラル派] セクハラは20世紀の産物だ

Sexual Harassment Is So 20th Century

 政治、ビジネス、芸能界を問わず、セクハラの告発はこのところ毎日ニュースになっている。企業やハリウッドは告発を深刻に受け止め、職場の基準を変えるための措置を取っている。大手テレビ・ネットワークのNBCは最近、不適切な行為をされたという女性スタッフの訴えを受けて、同局の最も人気の高いアンカー(キャスター)をクビにした。同様に、有名な俳優やプロデューサーも職を失っている。

 ところが政治の世界では、右派、左派共に、「セクハラは特に心配すべきでない」ことなのだと、振舞おうと努めているように見える。彼らはお互いの党を、「何もないところからスキャンダルを作り出そうとしている」と言って非難しあい、自分たちの党員の誤った行動は「悪意のない過ち」だとか、「誤解だ」とか、あるいは「フェイク・ニュースだ」と主張している。それぞれが対立政党を偽善だと非難し、それぞれが自分たちは女性をサポートする党であると主張している。

 この政治的な姿勢の問題は、どれひとつとして男女間の平等を促進するものではない。自分たちの職員に対して性的嫌がらせを行なっている政治家たちの今現在の問題を解決するものでもない。その人が良いリーダーかどうかは、性によって決まるものではなく、政党からの「支持」を最も得ているかどうかも、性で決まるものではない。何が女性にとって良いかを男性たちが決めるという発想は、前世紀で死んだはずだ。現在、権力を持っているリーダーたちが、時代による変化を学ぶことができなければ、彼らを指導者とは呼べないだろう。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

アメリカはバカと悪人の国

https://bizseeds.net/articles/466

 ブルームバーグのコラムニスト、ジャスティン・フォックス氏が、米国が保守とリベラルが明確に分裂している原因について考察した。同氏は、双方の政策の違いが分裂を招いているのではなく、一般に保守派はリベラル派を「ナイーブでバカだ」と考えており、リベラル派は保守派を「悪人だ」と考えていると指摘した。

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