【Red vs Blue】ロールモデルの喪失:かつて、役人は尊敬されていた

【Red vs Blue】ロールモデルの喪失:かつて、役人は尊敬されていた

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。今回は、「トランプ大統領が国民のロールモデルとなる人物かどうか」について、保守派とリベラル派がそれぞれの意見を述べる。


 このところ、アメリカでは著名人がセクハラで告発されるケースが続出している。そして、それは芸能界やメディア業界だけでなく、政界にも広がっており、トランプ大統領も20人近い女性から非難されている。『U.S.News』はこの事実に加え、トランプ大統領の自己中心で自画自賛の言動の数々を取り上げ、「かつて米大統領とは、人々が尊敬し、行動の規範とする存在だったが、トランプ大統領はロールモデルになるつもりはなく、現状に混乱をもたらすことだけを求めているようだ」と嘆いている。RedとBlueは、この記事をどう読むのだろうか? 

出典『U.S. News』
引用元:The Missing Role Models: Public officials used to be worthy of being looked up to – not anymore

[Red 保守派] この記者はジャーナリストを装った、ただのトランプ嫌いだ

Kenneth T. Walsh is a Trump Hater pretending to be a Journalist

 「ロールモデルの喪失」という見出しを銘打った記事で、いきなり「トランプ大統領は、ロールモデルではない」と攻撃するようなバカなメディアを、いつまで相手にしていられるか、正直言って私にはわからない。

 ケネス・ウェルシュ記者は、最近起こっているセクハラ・スキャンダルの洪水は、圧倒的にリベラル派の政治家やメディア、芸能界の左派が関与しているという事実を、革新的リベラル派や民主党、左派の大問題であると取り上げず、「トランプが良きお手本ではない」という問題にすり替えている。そうだ、そうだ、仰せの通りだ。これらの革新的リベラル派のほら吹き中傷家が、罪のない女性たちに何年もセクハラをしてきたのは、みんなトランプのせいに違いない。――しかし、こうした冗談はいい加減にしてくれ、と言いたい。

 例えば、2006 年にアル・フランケン議員が女性を触った責任は、ドナルド・トランプにあるとでも言うのか? その時にトランプは大統領でさえなかったのだ。リベラル記者たちはトランプを嫌い、なんでもトランプの責任にする。ウェルシュ記者の意見はゴミだ。これは左派の偏見による無価値なコメントであり、世界のあらゆる問題は大統領にある、という一点を除いては議論の主題さえもない。ブラボー! 

[Blue リベラル派] アメリカは、「アメリカ合衆国会株式会社」では?

The United States of America, Incorporated?

 アメリカの2党政の政治は、「アメリカ国家」対「市民」という考え方を生み出し、人々はそのことで消耗させられてきた。ソーシャルメディアと日常のマナーの低下は、政治を有毒で好ましくない場にしたため、政界に打って出ようとする意欲があるのは、裕福な企業スポンサーの手先ばかりのように見える。

 2016年に初めて大統領選挙で投票した若者たちは、クリントンとトランプのどちらかを選ばなくてはならなかったが、どちらの候補者も関心があるのは裕福な後援者と自分自身の利益のみだった。若者たちは、今では日常的に自国の大統領が嘘をつくのを聞かされ、政治家はメディアを攻撃し、アメリカの将来のために政治家同士が共に働くのではなく、お互いを非難し合っているのを見せられている。そして、米国教育省の長官の職に教育未経験者が選ばれるのを目撃し、力を持つ男たちの職場におけるセクハラがいつまでたってもなくならないニュースを聞かされる。

 我々の唯一の望みは、選挙で選ばれた十分な数の政治家が期待に応えて仕事をし、人々の利益のために働くことだ。ベストを尽くす政治家はほんの少数で、嘘つきや中傷する者の数の方が圧倒的に多い。残念なことに、誰かが正しいことをしようとするたびに、党に不利だとして自身の党から攻撃される。多くの若者がこうした政治にうんざりして、ますます政治に無関心になれば、政府は富裕層の利益に役立つ道具になっていくだろう。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

男子留学希望者必読! セクハラの濡れ衣を着せられる理由

https://bizseeds.net/articles/70

 昨年5月、テキサス大学アーリントン校で、セクハラの濡れ衣を着せられた男子学生が卒業間近に自殺するという事件が起こり、今年4月に遺族が大学を相手に訴訟を起こした。

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