ベガスのホテル、利用客に気付かれずに銃刀を探知するシステムを採用

ベガスのホテル、利用客に気付かれずに銃刀を探知するシステムを採用

ラスベガスが位置するネバダ州では公共での銃所持が合法だが、ラスベガスの各リゾートでは館内での銃やナイフの所持を禁止している。銃保持者の権利と、館内での安全を同時に守るために、ホテル側が考えた秘策とは?


利用客に気付かれずにレーダーで探知

 日本人にとっては想像し難いかも知れないが、ラスベガスではあらゆるタイプの銃が購入できるだけでなく、一般人でも銃や大型ナイフを携帯して街を闊歩できる。数カ月前に発生したコンサート会場を狙った銃撃事件の犯人が何十丁ものマシンガンや銃をホテルの部屋に簡単に持ち込めたのも、こういう背景があるからだ。

 リゾートホテル側としては当然、利用客の安全を確保したい。とはいえ、入口に空港のような大きな金属探知機を設置すれば、カジノやホテルで思い切り楽しもうとしてやってきた利用客の気分を下げることになる。しかも、ラスベガスのほとんどのホテルは、どこからホテルに入っても、部屋やレストランなどに行くためにはカジノがあるフロアーを通過するように設計されているため、非常に複雑な構造になっており、そのすべての入口に検問所のような探知機を設置したら、リゾート感がまったくなくなってしまう。

 そんな訳で、ホテル経営者たちにとっては、利用客の気分を害することなく、警備を強化する方法は経営上の課題でもあった。そんな彼らにとって朗報となるニュースが最近発表された。他社に先駆けて、ウエストゲート・リゾートが新型の「客に気付かれない」武器探知機の導入を決定したのだ。

ベガスのホテルの構造を利用して機械を設置

 この新型の探知機は、カナダのセキュリティー会社パトリオットワンが作った「パットスキャン認識極超短波レーダー(Patscan CMR)」で、超短波のレーダーと機械習得アルゴリズムを駆使したスキャンのコンビネーションによって、銃やナイフ、爆弾、手榴弾などを携帯している利用客を探知するシステムだ。人体に影響を及ぼさないこの電波は超短波なので、機械の数メートル範囲内を通る必要があるが、鞄の中身や上着の奥に携帯しているか否かは明確に認識でき、しかも利用客は自分がスキャンされていることには気付かない。

 前述したように、これまではカジノへの動線を作る建物の構造が安全性の向上を難しくしてきたが、今回は逆にその構造を利用して、客が必ず通らねばならない動線上にこの探知システムを設置できる。客に気付かれずに銃や大型ナイフの所持を探知すれば、該当客にのみ絞ってセキュリティーが声を掛けるため、リゾートの楽しい雰囲気を壊すことなく、安全も確保できるとホテル側は考えている。

 とはいえ、ホテルを歩きまわるたびに、気付かないうちに自分がスキャンされることを嫌がる人もいるだろう。プライバシーをとるか、安全をとるか。その両方を満たす装置も現れる日は来るのだろうか。

元記事:The Las Vegas Resort Using Microwaves to Keep Guns Out of Its Casino

ラスベガスへの祈り――コンサートを悲劇の現場にしないために

https://bizseeds.net/articles/475

 メアリー・J・ブライジの2017年度コンサート・ツアーがようやく無事に終了し、やっと自宅のあるラスベガスに帰ってきた。長旅から自宅に戻り、安心して緊張の糸が緩みきった状態でソファーに座っていた夜に、あの米史上最悪の被害を出したラスベガスの乱射事件が発生した。

銃乱射事件に関する記事 >
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