超豪華なブティックも登場、驚愕のアメリカのマリファナ事情

超豪華なブティックも登場、驚愕のアメリカのマリファナ事情

 日本では非合法だが、アメリカでは国の半数以上の州でマリファナが解禁されている。そのため関連産業も急速に成長し、なかには驚くほど豪華なブティックも登場。その実態を覗いてみよう。


分かりにくいアメリカの法律

 アメリカでは急速に、マリファナの合法化が進んでいる。2017年現在、首都ワシントンD.C.を含む9つの州で嗜好目的のマリファナが合法、20州で処方箋があれば合法となっており、この流れは今後も加速することが予測されている。経済誌『フォーブス』が最近発表した調べによると、世界の合法大麻市場は、2021年には314億ドル(約3兆5,700億円)規模にまで成長する見通しだ。現在の市場規模はおよそ77億ドルと推定されるが、その中でもアメリカのマリファナ売上高はダントツの世界一。現在、全市場の90%を米国市場が占めているという。

 とは言え、アメリカの連邦法ではマリファナは違法だ。州法では良いとされているが、国の法律では所持も吸引も認められていない。アメリカは文字通りの「合衆国」で、州ごとに法律も異なる。そのため連邦法では違法でも、州法では合法、あるいはその逆といった非常に分かりにくい法の仕組みがまかり通っている。また、たとえ合法化されている州でも、マリファナ店などが出来る度に反対運動が起きるなど、市民の反応もそれぞれだ。合法化され、市場拡大の予測がたっても、必ずしもアメリカ国民の誰もがマリファナを歓迎しているものではない。

 こうした分かりにくい背景もあるが、マリファナが一般に入手しやすくなっていることは事実である。なかには驚くような豪華なブティックまで登場している。まずはこの映像を見て欲しい。

マリファナ・ソムリエがおもてなし

 この店の名は「Diego Pellicer」。マリファナ店というと、合法であっても「隠れて吸うもの」という社会的なイメージも手伝って、これまでは無機質で殺風景な店舗が大半だった。しかし、最近はマリファナ店も大きく変わってきており、「世界一ラグジュアリーなマリファナ店」という呼び声が高いDiego Pellicerには、圧巻の高級感が漂っている。さながら高級ブランド・ブティックのような佇まいだ。

 オーナーのアレハンドロ・カント氏は若干23歳。店はワシントン州シアトルの中でも注目のエリア、ソード―にある。取り扱うマリファナは、どれも最高品質のものばかり。カント氏は紳士たちが葉巻を「たしなむ」ような文化を、マリファナ市場にもたらした業界の風雲児として、たびたびメディア各紙にも登場している。広々とした店舗、バーを思わせるカウンター、美しいショーケース。商材を説明されずに店内の映像をみたら、この店をマリファナ店だと言う人は少ないだろう。なかには数千ドルもする高級マリファナも販売しており、来店するとマリファナ・ソムリエが、そのセレクションを丁寧に説明してくれるという。

 日本でマリファナがすぐに合法になることはないだろうし、日本人は例え合法地域であっても海外でマリファナを購入することは許されない。なぜならば、日本ではマリファナを所持し、譲受、譲り渡したものは5年以下の懲役に処されるためである。これは刑法2条によって国外でも適応される。

 今回はアメリカ社会の文化の一部として同情報をお届けしているが、くれぐれも旅行先でマリファナを買わないように注意しよう。マリファナ成分含有のリラクセーション・マッサージクリームなども売っているが、そうした商材も日本人の購入は禁止されている。合法であるべきか否か――世界規模で未だに賛否両論の論争が続くマリファナ解禁問題。今後、予想通りに市場は拡大するのだろうか

マリファナ合法の州ではジャンクフードの売上げが上昇?!

https://bizseeds.net/articles/434

 海外のコメディー映画やドラマで「マリファナを吸って夜中にファストフードのテイクアウトをする」とか、「ハイになってハンバーガーやドーナツを暴食する」というシーンを見たことはないだろうか? 

薬物・ドラッグに関する記事 >

この記事の寄稿者

関連する投稿


日本の逸品、アメリカ人が査定①「ふくらむえのぐ」

日本の逸品、アメリカ人が査定①「ふくらむえのぐ」

「日本の逸品をアメリカ人に手渡したら、どんな反応をするだろう?」。それを見てみたいという好奇心にお応えする企画第一弾は、「ふくらむえのぐ」。 アメリカでは売られていない文具を手にした子供たちの反応は?


これからは「ペットが飼主に電話する」?

これからは「ペットが飼主に電話する」?

自宅にカメラを設置し、外出先からスマホでペットの様子を確認できるアプリ類はもう一般的。そこで今度は、外出中の飼主にペットからコンタクトすることが可能なガジェットが登場し、話題になっている。


南部では、トランプ大統領は嫌われていない

南部では、トランプ大統領は嫌われていない

NYやLAなどの沿岸都市部に比べると、圧倒的に知られていないアメリカ南部。その文化、習慣、宗教観などを、ジョーンズ千穂がアーカンソー州より徹底紹介するコラム『アメリカ南部のライフスタイル』。今回は、長年アメリカを二分する「人工妊娠中絶手術問題」を、南部在住の著者が一般人目線で、ご近所さんの意見をまとめてみた。


1月第4週ニュース・ピックス! 世界滅亡時計から、黄金の便器まで

1月第4週ニュース・ピックス! 世界滅亡時計から、黄金の便器まで

米大手メディアが拾わないような現地ニュースも含め、アメリカ人たちが「これは見逃せない!」と思ったニュースをピックアップ! 先週は、黄金の便器、洗剤を食べる人増加など冗談のようなニュースに注目が集まった。


アメリカの大手メディアが伝えない「不法移民の実態」

アメリカの大手メディアが伝えない「不法移民の実態」

多様なアメリカでは、暮らす地域によってすべてが異なる。テキサス州に暮らすイスラム教徒の著者が、米国内でも報道されにくい保守の声をお届けするコラム、西森マリーの「トランプ支持がなぜ悪い? アメリカ保守派の考え方」。今回は、不法移民の親に連れられてアメリカに渡り、アメリカで育った子供たち「ドリーマーズ」に対する保守派の意見






最新の投稿


日本の逸品、アメリカ人が査定②「めぐリズム・蒸気でホットアイマスク」

日本の逸品、アメリカ人が査定②「めぐリズム・蒸気でホットアイマスク」

編集部が勝手に選んだ日本の優れた商品を、アメリカ人に試してもらうというこの企画。今回は日本ではおなじみ、花王の「めぐリズム・蒸気でホットアイマスク」でリラックスしてもらった。アメリカ人による使用心地の感想はいかに?


新たな婚約指輪トレンドの誕生? 永遠の誓いを“永遠”のものに……

新たな婚約指輪トレンドの誕生? 永遠の誓いを“永遠”のものに……

婚約指輪といえば「ダイヤモンド」。そのダイヤモンドの感動を永遠のものにしたいと願うのは、アメリカのミレニアルズ世代も共通だ。しかし彼ら流のダイヤモンドの新しい身に付け方は、ちょっと変わっている


【Red vs. Blue】日米首脳会談で安倍総理がトランプに言うべきことは……?

【Red vs. Blue】日米首脳会談で安倍総理がトランプに言うべきことは……?

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について、各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は、今週アメリカで開催される安倍総理とトランプ大統領の日米首脳会談について、両派の意見を乞う。


サマーキャンプで未来を創造するリーダー育成

サマーキャンプで未来を創造するリーダー育成

夏休みが長いアメリカでは、子供を「サマーキャンプ」に送るのが通常だ。キャンプといっても、テントで寝泊まりするのではなく、科学や美術、スポーツなど様々なスキルを学ぶためのもの。なかでも昨今の人気は……?


ホームレスから年収1千万円以上の職に就く道を開くために

ホームレスから年収1千万円以上の職に就く道を開くために

サンフランシスコのダウンタウンの一角、テンダーロイン地区には多くの有名IT企業が並ぶが、ビルの前には行き場のない大勢のホームレスが佇む。この貧富の不均衡が明確な地区で二者間を近づける活動を行う団体がある。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング